小児患者の麻酔導入に際し手動マスク換気時よりも従圧換気時の方が最高気道内圧が低い

・小児患者における全身麻酔導入中のフェイスマスク換気は、低酸素状態と胃への送気を引き起こし、その後の逆流と誤嚥を招く可能性があるため、依然として課題である。これまでのところ、従圧式か、または手動によるフェイスマスク換気のいずれが小児で望ましいかは不明である。著者らは、無呼吸小児で従圧式換気は、手動換気と比較して、同等の呼吸数と 1 回換気量で最高気道内圧と流量が低いという仮説を立てた。

・待機的耳鼻咽喉科手術を受ける 62 人の肺が健常な小児を研究に含めた。麻酔導入後、患者の肺は、手動か、または従圧式のいずれかで、フェイスマスクを介して無作為順に換気された。主要評価項目指標は最高気道内圧であった。副次評価測定項目には、呼気終末圧、気道コンプライアンス、一回換気量、気道流量が含まれた。

・52 人の患者のデータを分析することができた。従圧式換気は、手動換気と比較して、平均吸気圧と最高吸気圧(両方とも p<0.001)、気道内圧振幅(p=0.01)、最高吸気流量(p=0.005)が低かった。呼気時間に対する吸気時間の比は、手動換気と比較して従圧式換気の方が低かった(p<0.001)。

・小児患者の麻酔導入時の従圧式フェイスマスク換気は、手動換気と比較して、同等の一回換気量と分時換気量で、気道内圧が低くなり、流速が低下する。

[!]:小児の麻酔導入時のフェイスマスク換気は、従圧式人工呼吸に任せた方が安全という事だな。

【出典】
Peak airway pressure is lower during pressure-controlled than during manual facemask ventilation for induction of anesthesia in pediatric patients?a randomized, clinical crossover trial
Goebel, U., Schumann, S. & Wirth, S. J Anesth (2018). https://doi.org/10.1007/s00540-018-2580-y

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