全身麻酔と気管挿管を受ける喫煙者における術前甘草トローチの術後咳嗽と咽頭痛の発生率

・術後咽頭痛(POST)は、気管挿管の望ましくない副作用である。POST によって引き起こされる合併症率を最小限とするために、薬理学的と非薬理学的手段が利用されてきた。著者らは、気管挿管による全身麻酔下で手術を受ける喫煙者で、甘草トローチが POST を低下させる上で有効かどうかを検証した。

・年齢 20 - 65 歳で、ASA-PS I/II、両性の喫煙歴があり、所要時間 2 時間以上で、気管挿管による全身麻酔が必要な待機的手術予定の患者 100 人を対象として、無作為に 2 群(n=50)に分け、甘草トローチ(A 群)と砂糖キャンディ(B 群)を投与した。患者らは、抜管直後、その後 30 分、12 、24 時間時点で、咳嗽、咽頭喉頭痛、嗄声について Harding and McVey スコア化システムを使用して評価した。

・B 群(26 例、52%)と比較して、A 群(12 例、24%)の方が術後咳嗽の総発生頻度が少なかった(p=0.002)。咽頭痛の程度(0/1/2/3 度)は、抜管時で 48/2/0/0 人(A 群)と 46/4/0/0 人(B群)で認められ、30 分後では 34/16/0/0 人(A 群)と 28/20/2/0 人(B群)で認められた。12 時間後と 24 時間後では、咽頭痛の程度は、それぞれ 24/25/1/0(A 群) vs 12/38/0/0(B 群)(p=0.02)と 26/23/1/0(A 群) vs 15/35/0/0(B 群)(p=0.03)であった。

・甘草トローチの使用は、術後咽頭痛を軽減するために有効である。

【出典】
Effect of preoperative licorice lozenges on incidence of postextubation cough and sore throat in smokers undergoing general anesthesia and endotracheal intubation.
Middle East J Anaesthesiol. 2013 Jun;22(2):173-8.

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