帝王切開後の超音波ガイド下性腹横筋膜面ブロックと比較したクモ膜下モルヒネの鎮痛効果

・腹横筋膜面ブロックブロックとクモ膜下モルヒネの両方が長時間の術後鎮痛をもたらす可能性があるが、医療資源が限られた状況でのこれらの麻酔法のそれぞれの臨床転帰は十分に明らかではない。

・著者らは、帝王切開術を受けた患者を、高比重ブピバカイン(10mg)による脊椎麻酔後に超音波ガイド下腹横筋膜面ブロック(10mg)をするか、100mcg のクモ膜下モルヒネを併用した高比重ブピバカイン(10mg)による脊椎麻酔後に擬似ブロックを行うように無作為に割り当てた。補充術後鎮痛には、自己管理経口ジクロフェナク 50mg とパラセタモール 1g が 8 時間ごとに投与された。数値疼痛評価スコア、レスキュー投薬の必要性、副作用と患者満足度を、8、16、24 時間で記録した。

・合計 130 名の患者を登録し、各群に 65 名の女性を登録した。8 時間後の時点でのクモ膜下モルヒネ vs 腹横筋膜面ブロックの平均数値評価スコアは、安静時で、2.5 vs 3.1(p=0.04)、咳嗽時では、4.3 vs 4.8(p=0.07)、体動時 3.6 vs 4.2であった(p=0.06)。16 時間後の時点では、それぞれのスコアは、安静時 2.9 vs 3.1(p=0.40)、咳嗽時で 4.0 vs 4.3(p=0.19)、体動時で 4.8 vs 5.0(p=0.33)であった。24 時間後、それぞれのスコアは 2.9 vs 2.3(p=0.01)、咳嗽時 4.6 vs 4.2(p=0.04)、体動時 3.9 vs 3.4(p=0.02)であった。レスキュー投薬の必要性と、掻痒症、鎮静、悪心嘔吐の発生率は、両群で同様であった。疼痛管理に対する患者満足度は両群で同等であり、大多数の患者は満足度が良好または優良であると報告した。

・クモ膜下モルヒネと腹横筋膜面ブロックは、帝王切開後の疼痛緩和に、臨床的に同様の転帰をもたらした。

[!]:クモ膜下モルヒネは TAP ブロック相当、あるいはそれ以上に優れているようだ。クモ膜下モルヒネは投与量が非常に少なくシンプルなのがいいね。

【出典】
The analgesic effects of intrathecal morphine in comparison with ultrasound-guided transversus abdominis plane block after caesarean section: a randomised controlled trial at a Ugandan regional referral hospital.
Anaesthesia. 2018 Nov 1. doi: 10.1111/anae.14467. [Epub ahead of print]

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