股関節部骨折患者の術後死亡率の予測:単施設後ろ向き的コホート研究

・高齢患者は、股関節骨折(HF)手術後に、虚弱および併存疾患のために術後合併症の危険性が高く、死亡率が高い。術後転帰の予測は、臨床的意思決定に使用できる可能性がある。この患者集団における HF 術後の死亡率を予測する信頼できるスコアはいまだ利用できないままである。

・HF のために手術された 782 人の患者で、単施設後ろ向きコホート研究が行われた。ROC 曲線を使用して、単変量と多変量線形回帰モデルにおいて、予後因子としての単独、または 術後死亡率(POSPOM)を予測するために、術前スコア(PreOperatibve Score)と併用して、入院時(D0)の性別、年齢、好中球対リンパ球比(NLR)、C 反応性タンパク質(CRP)のパフォーマンスを分析した。

・性別、年齢、NLR D0、または CRP D0 と術後院内死亡率との間に相関は認められなかった。年齢、性別が男性、NLR、CRP の ROC 曲線下面積(AUC)は、それぞれ 0.61[95%信頼区間(CI)=0.45-0.61]、0.56[95%CI=0.42-0.56]、0.47[95% CI=0.29-0.47]、0.49[95%CI=0.31-0.49]であった。POSPOM スコアとの併用で、年齢(AUC=0.69、95%CI=0.54-0.69)、性別(AUC=0.72、95%CI = 0.58-0.72)、NLR D0(AUC=0.71、95%CI=0.56-0.71)、CRP D0(AUC=0.71、95%CI=0.58-0.71)のいずれも、POSPOM の性能を改善しなかったので、その識別能をは増加しなかった。

・HF 手術を受ける高齢患者の術後院内死亡率を予測するには、年齢、性別、NLR D0、CRP D0 のいずれも適切なパラメータではない。

[!]:股関節骨折高齢者の予後予測を行うのはけっこう難しい。

【出典】
Prediction of postoperative mortality in elderly patient with hip fractures: a single-centre, retrospective cohort study
BMC Anesthesiology2018 18 : 183

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック