心臓手術患者の血液凝固と血小板機能に及ぼすフィブリノゲンと血小板輸血の影響

・心臓手術において過度の出血は重大な問題である。フィブリノゲンと血小板濃縮物の輸血は、止血を改善し、出血を減少させるために臨床的に使用されるが、出血中の患者での凝固と血小板機能に及ぼすそれらの機能的効果についてはほとんど知られていない。

・心臓術後に出血が進行している 42 人の患者を観察研究に含めた。患者はフィブリノゲン濃縮物(n=16)か、血小板濃縮物(n=12)か、またはフィブリノゲンと血小板の両方(n=14)を、フィブリノゲンの用量中央値 2g と 1 回につき血小板 2 単位を投与された。輸血前と輸血後に検体を採取した。凝固(凝固時間および血餅安定性)は、回転トロンボエストロメトリーとインピーダンス凝集測定法による血小板機能を用いて分析した。さらに、血小板数とフィブリノゲン濃度を測定した。輸液前後の胸部排液量を測定した。

・フィブリノゲン注入はフィブリノゲン濃度と凝固安定性を増加させたが(P=0.001)、血小板凝集には影響を与えなかった。血小板輸血は凝固に有意な影響を与えなかったが、アラキドン酸および TRAP 誘発性血小板凝集を改善し(それぞれ P=0.017 と 0.034)、血小板数を増加させた。フィブリノゲンと血小板輸血を併用すると凝固時間が短縮され(P=0.005)、血餅安定性が向上し(P=0.001)、アラキドン酸と TRAP 誘発性血小板凝集能が改善され(それぞれ P=0.004 と 0.016)、フィブリノゲン濃度と血小板数が増加した。出血量の中央値は、フィブリノゲンおよび/または血小板濃縮物の輸血前が 150(25~75パーセンタイル 70~240)mL/時で、輸血後が、60(40~110)mL/時であった(P<0.001)。

・結果は、心臓手術後の出血中の患者で、フィブリノゲンと血小板輸血後に凝固能と血小板機能が改善することを示している。

[!]:医学的に当たり前のことだが確認できたという事か。

【出典】
Effects of fibrinogen and platelet transfusion on coagulation and platelet function in bleeding cardiac surgery patients
Acta Anaesthesiologica Scandinavica First published: 03 December 2018 h

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