初産婦での無痛分娩時の偶発的硬膜穿刺と産科的転帰

<ハイライト>
・偶発的硬膜穿刺が産科的転帰に及ぼす影響は不明である。
・この知識不足に対処するために、著者らは後ろ向きコホート研究を行った。
・偶発的硬膜穿刺の初産婦は、そうでない初産婦と比較された。
・偶発的硬膜穿刺は、分娩第 2 期の延長と関連していた。
・器械分娩や帝王切開の割合に及ぼす明らかな効果はなかった。

<要旨>
・硬膜外麻酔中の偶発的硬膜穿刺が産科的転帰に及ぼす影響は未だ解明されていない。この後ろ向きコホート研究で、著者らは、偶発的硬膜穿刺が分娩第 2 期の延長と関連しているという仮説を検証した。

・2006 ~ 2012 年の期間に満期分娩時に偶発的硬膜穿刺を経験した初産婦(n=89)から麻酔と産科データを、問題のない硬膜外鎮痛を受けた無作為に選択された妊婦(n=232)と比較した。主要評価項目は、分娩第 2 期が延長した妊婦の割合であった:副次評価項目は、器械分娩と帝王切開分娩の割合であった。統計解析は、連続変数についてはスチューデント t 検定、二分岐変数についてはχ2乗検定、偶発的硬膜穿刺と転帰との関連性についてはロジスティック回帰が含まれた。

・偶発的硬膜穿刺群における分娩第 2 期の時間の有意ではない増加を除いて(27% vs 17%、P=0.06)、患者の人口統計学的特徴と産科特性は同等であった。既知の潜在的な交絡因子を調整した後、多変量ロジスティック回帰分析により、偶発的硬膜穿刺と分娩第 2 期の延長との間に有意な関連性が明らかになった(調整リスク比[aRR]1.99、95%CI 1.04-3.82、P= 0.037)。これは、器械分娩(aRR 0.57、95%CI 0.27-1.21、P=0.15)や帝王切開分娩(aRR 1.83、95%CI 0.89-3.77、P=0.10)の増加を伴わなかった。

・無痛分娩時の偶発的硬膜穿刺は、初産婦の分娩第 2 期の延長と関連していた。偶発的硬膜穿刺後の脊柱管ブロックの質と産科的転帰との関係を評価するために、前向きの研究が必要である。

[!]:偶発的硬膜穿刺後の硬膜外鎮痛は、やや効果が増強するために、分娩第 2 期が延長するのかな。

【出典】
Accidental dural puncture during labor analgesia and obstetric outcomes in nulliparous women
International Journal of Obstetric Anesthesia ? Shea K, et al. December 14, 2018

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