重症疾患生存者における脱毛症の発生率と危険因子:多施設観察研究

・研究の目的は、重症疾患生存者で患者から自己報告された脱毛症の発生率、性質、危険因子を調査すること。

・ウェールズの 10 病院の集中治療室(ICU)での多施設混合手法観察研究である。ICU 在室期間が 5 日以上で、同意できる全ての患者が含まれた。人口統計学的変数とリスク因子を収集した。ICU 退室後 3 カ月で、事前に計画された調査が完了した。統計分析には、数値とパーセンテージ(カテゴリー変数)、中央値と四分位範囲(連続変数)が用いられた。脱毛症のある患者群とない患者群間の比較は、フィッシャーの正確確率検定(カテゴリー変数)と Mann Whitney U 検定(連続変数)を用いて行った。多変量ロジスティック回帰分析を使用して、脱毛症の危険因子を決定した。

・この調査は、123 人の患者が完了し、そのうち 44 人(36%)の患者で脱毛が報告された。分析上、脱毛症の唯一の危険因子は、敗血症/敗血症性ショック(p<0.001; OR:5.1、95%CI:2.1-12.4)であった。

・重症疾患の成人生存者で、患者が自己報告した脱毛症の発生率、性質、危険因子を調査した研究は限られている。本研究の結果から、敗血症/敗血症性ショックをきたした重症疾患生存者と脱毛症との関係の可能性を議論する必要性は明らかである。

[!]:脱毛症は強い身体的精神的ストレスと関係しているとされることから、敗血症をきたした重症疾患患者で脱毛が頻発しても不思議ではないだろう。

【出典】
Incidence and risk factors for alopecia in survivors of critical illness: A multi-centre observational study.Incidence and risk factors for alopecia in survivors of critical illness: A multi-centre observational study.
J Crit Care. 2018 Nov 16;50:31-35. doi: 10.1016/j.jcrc.2018.11.015. [Epub ahead of print]

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