心停止から蘇生後の平均動脈血圧上昇と神経学的転帰との関連性:多施設前向きコホート研究からの結果

・実験室の研究は、心停止による蘇生後の血圧の上昇が保護的である可能性があることを示唆している。しかし、臨床データは限られている。著者らは、蘇生後の平均血圧上昇が神経学的転帰と関連しているという仮説を検証しようとした。

・自己循環回復後に目標体温管理を行った成人の非外傷性心停止患者を対象とした米国の 6 つの大学関連病院での前向きコホート研究の計画的分析である。自己循環回復(ROSC)後と、そしてその後 6 時間にわたって 1 時間ごとに非侵襲的平均血圧を測定した。

・著者らは、平均血圧を計算して、被験者を先験的に二分した:平均血圧 70-90 と >90mmHg。主要評価項目は良好な神経機能で、修正ランキン尺度が 3 以下と定義した。修正ランキン尺度は、退院時に前向きに決定された。含まれた 269 人の患者のうち、159 人(59%)が平均血圧が 90 mmHg を超えていた。入院時の良好な神経機能はコホート全体の患者の 30% で見られ、平均血圧>90mmHg(42%)の患者の方が、平均血圧 70-90mmHg(15%) の患者と比較して有意に高かった(絶対リスク差、27%; 95%CI、17-37%)。潜在的交絡因子で調整した多変量ポアソン回帰モデルでは、平均血圧>90mmHg は良好な神経機能(調節相対リスク、2.46; 95%CI; 2.09-2.88)と関連していた。平均血圧上昇範囲では、良好な神経学的転帰の可能性において用量反応性の増加がみられ、平均血圧>110mmHg では、関連性が最も強かった(調整相対リスク 2.97、95%CI 1.86- 4.76)。

・心停止から蘇生後の最初の 6 時間の血圧上昇は、独立して、退院時の良好な神経機能と関連していた。平均血圧の上昇を標的とすることが、心停止後の神経学的転帰を改善するかどうかを調査するために、更なる調査がなされてしかるべきである。

[!]:心停止から蘇生後の自己循環は、血圧が高いほど神経学的予後が良好であるようだと。

【出典】
Association Between Elevated Mean Arterial Blood Pressure and Neurologic Outcome After Resuscitation From Cardiac Arrest: Results From a Multicenter Prospective Cohort Study.
Crit Care Med. 2019 Jan;47(1):93-100. doi: 10.1097/CCM.0000000000003474.

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