2019年 JSAPIMS 導入必須化の波紋!

「JSAPIMS」をググると、まずは日本麻酔科学会の以下のページが表示された。
医療関係者の皆様:麻酔台帳(JSAPIMS) - 日本麻酔科学会
このページ冒頭には、日付も明らかにせず、
■最新バージョンについて
現在の最新バージョンはPIMS2016 Ver5.0(2016.12.5リリース)です。

と堂々と書いてある。『「現在」っていつだよ?』とつっこみたくなる。

そのページをさらに読み進めて行くと、実際の現在(2018年12月時点)の最新バージョンは、PIMS2019 Ver6.0 であり、以下の URL からダウンロードできることがわかる。。
https://www.jsa-pims.org/system

以下の記載は、麻酔科認定病院にとっては非常に重要な事と思われるので引用しておきます。
麻酔科認定病院におけるJSAPIMS(麻酔台帳)の導入必須化について
麻酔科認定病院については、2019年度以降、翌年7月に提出している認定病院の年次報告の内容にその年度の施設内での個人の臨床実績を合わせて報告する予定です。こちらの提出をJSAPIMSより出力できるように現在、開発しております。2019年度以降は認定病院から提出される実績はJSAPIMSからの出力以外は認められなくなります。これに伴いJSAPIMS出力による個人の資格申請時には麻酔科責任者の署名等が不要となります。偶発症例調査の提出もJSAPIMSからの出力に統一されます。また、2019年度以降麻酔科専門研修プログラムの専攻医の症例登録もJSAPIMSで行うことが必須になります。
既にJSAPIMSを導入されている631施設におかれましては新バージョンへの更新が必要になります。まだJSAPIMSを導入されていない施設におかれましては、2019年度までに導入していただくようにお願いします。

今後の予定:
 2018年3月   JSAPIMS(Ver6.0)の機能およびリリース概要について 
           JSAPIMS必須化に伴うQA(2018年8月9日掲載)
 2018年10月   JSAPIMS2019 Ver6.0の対応資料を先行公開しました
 2018年10月末 JSAPIMS2019 Ver6.0のインストーラーをリリースしました
 2019年1月より 新バージョンのJSAPIMSにて使用開始

さらに、JSAPIMS導入必須化に関するQAに記載されている内容から、来年(2019年1月)の症例からは、PIMSに登録していくことが義務化されているという事です。

Q:病院内で導入にかかる準備をしているが、予定通りに導入が間に合わない場合、猶予措置はありますか。
A:2019年の症例情報から入力必須化し、症例情報の提出時期は2020年からとなります。そちら
までに症例データを反映いただけましたら提出には支障はありません。
各種提出物の時期:2019年1月から12月分の症例データ:偶発症例調査(2019年12月から2020年3月施設から学会に提出予定)
2019年4月から2020年3月の症例データ:施設の年次報告および個人の臨床実績(2020年4月または5月施設から学会に提出予定)


2018 年 10 月末に JSAPIMS2019 Ver6.0 のインストーラーをリリースしたばかりで、2019 年 1 月 1 日から、使用開始せよとは、なんとせわしいことか! たった二ケ月、実働日は 50 日くらいの間に、麻酔台帳を稼働させなくてはならないのは、一般の市中病院では荷が重すぎるのではないかと思う。

電子麻酔記録を導入できている施設ならば、インターフェースさえ整えれば、半自動的に麻酔台帳の作成が可能になるけれども、まだ電子麻酔記録を導入できていない施設では、PIMS への手入力の作業は、非常に面倒な仕事になるのではないかとも懸念しています。

当院では、9 年前に paperChart を導入した時に、同時に PIMS の導入も試みたのですが、バグが多すぎて導入を諦めた経緯があり、これまで PIMS を使用していなかったのですが、この度、PIMS導入が必須化されたために、paperChart との連携処理を行わなくてはならなくなり、ここ 1 週間くらいは、PIMS のインストールと、マスター作成、paperChart 側の修正が必要で、けっこう苦労しました。

いくつかハードルがありましたが、どうにか、OS のタスクスケジューラで、paperChart と PIMS との自動連携処理の実行まで漕ぎ着けることができました。

最後のハードルは、自動連携処理バッチファイルの実行を「管理者権限」で行わなくてはいけないことだった。バッチプログラムをダブルクリックして実行しても、「正常に終了しました」と表示されるものの、実際には何の処理も行ってくれていない。

右クリック・メニューの「管理者として実行」を選択して実行すると、きちんと動作した。タスクスケジューラにバッチファイルを登録する時に、「最上位権限で実行する」のオプションにチェックを入れていなかったせいで、最初はうまく実行できなかった。一般ユーザーは、こんな些細なことで躓いてしまうんですよ。

「PIMS 管理者マニュアル」には、そのような記載がなく、
2.3.2 自動で起動するには以下の手順により、自動起動の時間間隔などを設定し、自動的にデータ連携処理が行われるように設定することができます。
2.3.2(1) 自動起動の設定手順
下記ファイルの実行を、Windows OSに標準装備されているタスクスケジュールに設定すること
により、自動起動が可能です。
C:\Inetpub\wwwroot\jsa\Ifdata\jsa_batch\jsa_batch.bat

何とシンプルな記載でしょうか。麻酔科認定病院に導入を強制するのなら、少しPCが触れる麻酔科医なら誰でも、躓かずに導入できるように、もう少し丁寧にマニュアルを作ってほしいものです。

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この記事へのコメント

silkhat
2019年01月20日 21:48
いつも勉強させて頂いております。
先生もご苦労なさっているようですね。今回のPIMS必須化は少々、急いている感がありますのは私だけでしょうか…一度は公開したもののバグだか何かで中止し、v601を再リリース…数ヶ月後から必須化だなんて。しかも入力項目もかなり増えていますし、症例分類のマニュアルも未完成・未公開のままシステムだけ更新させるという…暴挙にしか思えません。
幸い、麻酔科というものはGEEKだかNERDだかの集まりやすい科なのか、何とかやっていける施設が多いようですが、運悪くIT弱者しかいないような病院はどうするのでしょうね?
パソコンが動かないと見に行けばコンセントが抜けてるような医局にいる私も大概ですが…。
SRHAD-KNIGHT
2019年01月21日 07:25
silkhatさま、コメントありがとうございます。
> 運悪くIT弱者しかいないような病院はどうするのでしょうね?
ほんとうに、それが心配ですね。
長年 PC を触っている自分でさえ、「PC ってなんて手間のかかる機械なんだろう?」と日々思いながら使っているのに、よくもみんなこんなもの触っていられるな~!?
PIMS のヘルプデスクは、登録しないと使えないとかって書いてあるし・・・。なんだかんだでハードル高すぎですよ!
silkhat
2019年01月28日 07:21
そうですね、苦手な方にはかなり厳しそうです。まあそのうち緩和策が入るでしょう…。

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