心原性ショックにおける ECMO 使用:年齢が院内死亡率、在院期間、医療費に及ぼす影響

・心原性ショックのために体外式膜型人工肺(ECMO)を装着される患者では、加齢が院内死亡の危険因子として広く認識されているが、この関係の形状は不明である。さらに、入院期間、患者の転出パターン、医療費に及ぼす年齢の影響も完全には特徴付けられていない。

・ECMO で治療した心原性ショックの成人(3,094 人、加重全国推定:15,415)の、米国の非連邦病院、2004 年から 2016 年までの全国入院患者登録簿の後ろ向き分析である。

・ECMO を受けた患者のの平均年齢は 54.8±15.4 歳(18~90 歳の範囲)であった。院内死亡率は 57.7% であった。死亡までの期間の中央値は 8 日であった(四分位範囲、3~17日)。年齢と院内死亡率との間の直線関係が認められ、年齢が 10 歳増加するごとに院内死亡率の調整オッズが 14% 増加した(調整オッズ比、1.14、95%CI、1.08-1.21; p<0.0001)。患者の 34% が中央値 30 日で生存退院した(四分位範囲、19-48 日)。平均在室期間と入院費用の合計はそれぞれ 14 日(四分位範囲、[5~29 日])と 134,573 ドル(71,782ドル~239,439ドル)であり、どちらも年齢層によって大きく異なっていた(在室期間 17 日[18-49 歳]~ 9 日[80~90 歳]; p<0.0001、費用は 147,548ドル[18~49 歳]から 105,350ドル[80~90 歳]; p<0.0001 に範囲した)。

・心原性ショックのために ECMO を受ける個人では、年齢は院内死亡率の増加と直線的に関連しているが、閾値効果のエビデンスはなかった。死亡までの期間の中央値は約 1 週間である。患者の 3 分の 1 は生存退院しているが、退院までの期間の中央値は 1 ヶ月である。在室期間の中央値は年齢に応じて 9~17 日である。入院費用は全年齢層で 10 万ドルを超える。

[!]:3 人に 1 人が生存退院か。それにしても入院費用が 10 万ドル超えとは!

【出典】
Extracorporeal Membrane Oxygenation Use in Cardiogenic Shock: Impact of Age on In-Hospital Mortality, Length of Stay, and Costs.
Crit Care Med. 2018 Dec 21. doi: 10.1097/CCM.0000000000003631. [Epub ahead of print]

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