麻酔科勤務医のお勉強日記

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zoom RSS 下垂体腫瘍に対する経蝶形骨洞手術中の静脈内アセトアミノフェンと術中オピオイド消費量減少との関連

<<   作成日時 : 2019/01/08 07:14   >>

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・経蝶形骨洞手術中と術後の疼痛は、鼻腔と硬膜の内面を支配する三叉神経頭蓋神経枝の刺激に起因する。それにより、経蝶形骨洞手術を受ける患者は、オピオイドを含む中程度から大量の鎮痛剤を必要とする可能性がある。アセトアミノフェンの静脈内投与は鎮痛作用をもたらし、さまざまな手術でオピオイド消費量を減らす。著者らは、アセトアミノフェンの静脈内投与は、術中オピオイド消費量の減少と関連しており、経蝶形骨手術中と術後に有意な鎮痛作用を示すという仮説を立てた。

・この後ろ向き研究には、下垂体腺腫に対して経蝶形骨洞手術を受けた 413 人の患者が含まれた。この試験の主要評価項目は、術中オピオイド消費量であった。副次評価項目には、術後麻酔回復室到着時の疼痛強度、Richmond Agitation Sedation Scale スコア、悪心嘔吐が含まれた。術中アセトアミノフェンの使用に基づいて、患者を 2 群に分けた。2 治療群間で重要な変数のバランスをとるために、傾向スコアマッチング分析が使用された。共変量をマッチングした後に回帰モデルを適合させた。P<0.05 を統計学的に有意と見なした。

・マッチング後、126 人の患者が各治療群に含まれた。アセトアミノフェン群の患者は、オピオイド必要量が術中非アセトアミノフェン群の患者よりも有意に少なかった(14.9% 減少)。術後疼痛、術後悪心嘔吐、鎮静スコアは、アセトアミノフェン静注を受けた患者と受けなかった患者との間で有意差はなかった。

・静脈内アセトアミノフェンは経蝶形骨洞下垂体手術中の術中オピオイドの減少と関連している。

[!]:そうそう、アセトアミノフェンを術中投与すると、何となく術中オピオイド投与量を少し少なくできる感じがしていた。鎮痛メカニズムの 1 つとしてオピオイド作用増強効果のようなものがあるのではないだろうか。

【出典】
Association between intravenous acetaminophen and reduction in intraoperative opioid consumption during transsphenoidal surgery for pituitary tumors
J Anaesthesiol Clin Pharmacol 2018;34:478-84

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