麻酔科勤務医のお勉強日記

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zoom RSS 高リスク患者における膝上切断のための末梢神経ブロック

<<   作成日時 : 2019/01/11 06:56   >>

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・膝上切断術(AKA)は、かなりの死亡率と合併症率に関連している。AKA を受ける高リスク患者における唯一の麻酔法としての末梢神経ブロック(PNB)の使用を明らかにするデータは不足している。著者らの目的は、上記集団における唯一の麻酔法としての PNB の使用とその臨床転帰を評価することであった。

・これは三次病院で行われた後ろ向き的記述研究であった。本研究のために、2010 年 1 月から 2016 年 12 月までに PNB を使用して AKA を受けた ASA-PS IV の患者が同定された。測定された主要評価項目は手術の成功であった。副次評価項目は、ブロックの詳細、術中血行動態、鎮静鎮痛剤の使用、患者の併存症、30 日と 1 年時点での死亡率であった。

・57 人の患者のうち、年齢の中央値(四分位範囲)は 74(57〜81)歳で、60% が男性であった。結果は、91% が PNB による手術は成功したことを示している(95%CI 81%〜96%)。95% が術中鎮静と鎮痛を必要とした。 67% が大腿神経、閉鎖神経、坐骨神経ブロックの併用を受け、そのうち 9 例に外側大腿皮神経ブロックが追加された。興味深いことに、33% は大腿神経と坐骨神経のブロック併用を受けただけで、より高い鎮静鎮痛を必要とした(p=0.013)。30 日と 1 年の死亡率は 12.3% と 47.4% であった。大多数は術中安定した血行動態を示した。

・本研究は PNB が高リスク患者における AKA 対する信頼できる麻酔のための実行可能な選択肢であることを示している。FOS ブロックの併用は、術中の鎮静鎮痛薬必要用量を減らすであろう。

[!]:膝上切断には、大腿神経と坐骨神経だけではなく、大腿神経、閉鎖神経、坐骨神経ブロックの併用(FOS)の方が良いようだ。しかし、3 カ所するとなるとやや面倒だな。

【出典】
Peripheral nerve blocks for above knee amputation in high-risk patients
J Anaesthesiol Clin Pharmacol 2018;34:458-64

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