麻酔科勤務医のお勉強日記

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zoom RSS 四肢切断術を受ける患者の幻肢痛に影響する因子:後ろ向き研究

<<   作成日時 : 2019/01/11 06:54   >>

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・四肢切断前の疼痛管理は経験的に重要であるが、幻肢痛の予防に対する先制鎮痛の有効性には議論がある。本研究の目的は、周術期の幻肢痛に関連する要因を調査することであった。

・著者ら大学の医療倫理委員会による承認後、2013 年 4 月 1 日から 2017 年 10 月 31 日までに著者ら病院で四肢切断術を受けた患者の診療記録を後ろ向き的にレビューした。どの術前因子が幻肢痛の発生に影響を及ぼし得るかを調査するために、著者らは候補因子を見出すために単変量解析を行い(p<0.05)、次に多変量回帰分析を行った。

・幻肢痛の発生率は 50%(22/44)であった。麻酔の種類と術後疼痛強度に群間差はなかった。可能性のある交絡因子を含む多変量ロジスティック回帰は、真性糖尿病と非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)によっては管理困難な術前疼痛が独立して幻肢痛の発症と関連していることを示唆した(それぞれ、調整オッズ比(OR)0.238[95% 信頼区間(CI)0.0643〜0.883]、P=0.032、調整 OR 6.360 [95%CI 1.280〜31.50]、P=0.024)。

・麻酔の種類と術後疼痛の程度は幻肢痛の発症とは無関係であった。本データは、NSAID による術前鎮痛が不十分であることと、真性糖尿病が、幻肢痛の発症に影響を与えることを示唆している。

[!]:NSAID が十分に有効ででないという事は、術前疼痛が強いことであるし、糖尿病の存在は末梢神経障害の存在によって幻肢痛が発生しにくいことと関係しているのだろう。

【出典】
Factors affecting phantom limb pain in patients undergoing amputation: retrospective study.
J Anesth. 2019 Jan 2. doi: 10.1007/s00540-018-2599-0. [Epub ahead of print]

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