強心薬を投与されている重症患者における観血的血圧測定と非観血的血圧測定の比較

・本研究の目的は、強心症投与中の患者の血圧(BP)の観血的モニタリングと非観血的モニタリングを比較することであった。本研究は三次医療センター ICU で行われた比較分析であった。

・観血的動脈圧モニタリングを受けている強心薬を投与されている成人患者 36 人が研究された。収縮期と拡張期血圧を、30 分ごとに観血的(橈骨動脈カニューレ)と非観血的(対側上腕に装着した Philips Intellivue MP-60 オシロメトリックモニター)方法を用いて同時に記録した。両方法間の一致度(精度)は、Bland-Altman 分析を用いて評価した。10mmHg を超える差は臨床的に許容できないと考えられた。観血血圧との差の線形回帰および昇圧剤数との差の Tukey 補正による分散分析を行った。

・全体として、1400 対の収縮期と拡張期血圧測定値が得られた。収縮期血圧と拡張期血圧は、それぞれ 2.3±16.9 と 0.7±10.6 mmHg の差を示した。全体で、収縮期血圧測定値の 93.4% と拡張期血圧測定値の 98.6% が一致範囲内であった。その差は、収縮期の測定値の 54.2% と拡張期測定値の 74.1% で臨床的に許容可能であった。収縮期血圧と拡張期血圧の差はともに、患者が投与されていた強心薬数と相関していた。

・オシロメトリックモニター(Philips Intellivue MP-60)を使用した非観血的血圧測定は、強心薬を投与されている患者における観血的動脈内圧測定に代わる信頼できる方法ではない。観察された差は、患者が投与されていた強心薬数とともに増加した。

[!]:強心薬が投与されている場合、通常、動脈圧波形は先鋭となり、収集期血圧は波形の先端をその測定値とするため、非観血血圧よりも高く測定されてしまう。

【出典】
Comparison between invasive and noninvasive blood pressure measurements in critically ill patients receiving inotropes.
Blood Press Monit. 2019 Feb;24(1):24-29. doi: 10.1097/MBP.0000000000000358.

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