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zoom RSS 鼡径ヘルニア修復でTAPブロックの術後鎮痛に及ぼす神経周囲ブプレノルフィンとデキサメタゾン

<<   作成日時 : 2019/01/12 09:11   >>

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・腹横筋膜面(TAP)ブロックは、腹外側壁を支配する胸腰神経をブロックするのに効果的なテクニックである。本研究は、片側鼡径ヘルニア形成術後の TAP ブロックにおける神経周囲ブプレノルフィンまたはデキサメタゾンの追加による鎮痛効果とオピオイド消費量を評価するために実施された。

・本前向き無作為化二重盲式プラセボ対照試験では、片側鼡径ヘルニア形成術を予定された 93 人の患者が無作為に 3 群(各 31 人)に分けられ、手術完了後に超音波ガイド下 TAP ブロックを受けた。L 群には 0.25% レボブピバカイン+1ml 生食(NS)を 20ml 投与し、LB 群には 0.25% レボブピバカイン+0.3mg(1ml)ブプレノルフィンを投与し、LD 群に 0.25% レボブピバカイン+4mg(1ml)デキサメタゾンを投与した。患者は術後 24 時間まで、初回レスキュー鎮痛剤必要量、レスキュー鎮痛剤総消費量、数値評価尺度について観察された。

・LB 群は LD 群と L 群よりも初回レスキュー鎮痛を必要とする時間が有意に長かった(それぞれ 688.87±36.11 分、601.45±39.85 分、383.06±36.21 分、P<0.001)。 LB 群における術後 24 時間の平均トラマドール総消費量は、LD 群、L 群と比較して最も低かった(P<0.001 L vs LB/LD)。LB 群と LD 群の患者は、L 群と比較して NRS スコアが有意に低かった(P<0.05)。

・TAP ブロックにおける神経周囲ブプレノルフィンとレボブピバカインは有意な副作用なしに神経周囲デキサメタゾンより片側鼡径ヘルニア形成術における長時間鎮痛を提供し、レスキュー鎮痛の必要性が少なかった。

[!]:末梢神経ブロック使用時にデキサメタゾンだけでなく、ブプレノルフィンを併用すると鎮痛持続時間が延長する。

【出典】
Effect of addition of perineural buprenorphine or dexamethasone to levobupivacaine on postoperative analgesia in ultrasound guided transversus abdominis plane block in patients undergoing unilateral inguinal hernia repair: a prospective randomized double blind controlled trial
Korean J Anesthesiol Published online January 9, 2019.

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