手術を受ける股関節骨折患者のための術前心エコー検査:全国データベースを用いた後ろ向きコホート研究

・外科的治療を受ける股関節骨折患者の臨床転帰に及ぼす術前経胸壁心エコー検査の効果は依然として議論がある。術前心エコー検査は股関節骨折の外科的修復後の術後の合併症率の低下と患者の生存率の改善に関連すると仮説を立てた。

・全国的な行政データベースからの引き出した、2008 年 4 月 1 日から 2016 年 12 月 31 日までに股関節骨折手術を受けた患者が含まれた。傾向スコアマッチングを用いて、術前心エコー検査と院内死亡率との関連性を検討した。副次評価項目には、術後合併症、術後集中治療室入室の発生率、入院期間が含まれた。感度分析のために、入院から 2 日以内に行われた股関節骨折手術のみを含めるように全体コホートを制限した。

・全体で、66,620 人の手術患者のうち 34,679 人(52.1%)が術前心エコー検査を受けた。スクリーニングされた患者(平均[SD]年齢、84.3 歳[7.7 歳]; 女性が 79.0%)は、31,941 人の非スクリーニング患者(平均[SD]年齢、82.1 歳[8.7 歳]; 女性が 78.2%)に傾向スコアでマッチングされた。傾向マッチング前の院内死亡率は全体で 1.8% であった(1227 人の患者)。傾向スコアマッチングにより、25,205 対の患者のマッチングコホートが作成された。2 群間で院内死亡率に差はなかった(スクリーニング vs 非スクリーニング:417[1.65%] vs 439[1.74%];オッズ比 0.95; 95% 信頼区間 0.83-1.09、P=0.45)。術前心エコー検査は術後合併症の減少および集中治療室の入院と関連していなかった。感度分析では、入院後 2 日以内に股関節骨折手術を受けた全体コホート(38.5%)から 25,637 人の患者を特定した。2 群間で院内死亡率に差はなかった(スクリーニング vs 非スクリーニング:1.67% vs 1.80%、オッズ比 0.93、95% 信頼区間 0.72-1.18、P=0.53)。所見は他の感度分析およびサブ群分析とも一致していた。

・この大規模な後向き全国規模コホート研究では、術前心エコー検査が院内死亡率の低下や術後合併症と関連していないことが実証された。

[!]:心エコーがしてあれば、それなりの注意をして麻酔をしているつもりだが、患者の予後にはあまり関係ないか。

【出典】
Preoperative Echocardiography for Patients With Hip Fractures Undergoing Surgery: A Retrospective Cohort Study Using a Nationwide Database.
Anesth Analg. 2019 Feb;128(2):213-220. doi: 10.1213/ANE.0000000000003888.

<追記>
なんか、読んだ気がしたんだよね~。これと同じでした。
手術を受ける頸部骨折患者のための術前心エコー検査:全国データベースを用いた後ろ向きコホート研究

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