麻酔科勤務医のお勉強日記

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zoom RSS 手術室外と比較した、手術室で発生した小児の周術期重症有害事象

<<   作成日時 : 2019/01/07 07:06   >>

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・麻酔サービスは、小児のために伝統的な手術室環境の外でしばしば提供される。手術室外麻酔で発生する有害事象が従来の手術室での事象と比較してより重症の転帰をもたらすかどうかは不明である。著者らは、小児患者の多施設登録簿を使用して、周術期有害事象の転帰を麻酔診療が実施された場所間で比較した。

・2010 年から 2015 年までに Wake Up Safe レジストリに参加している 24 の小児三次医療病院 24 施設からの匿名化データを分析した。手術室または手術室外の場所で発生した周術期有害事象が含まれた。主要評価項目は、有害事象が重篤であるかどうかであり、治療の高度化を必要とするか、または一時的または重大な害をもたらした場合と定義された。多変量ロジスティック回帰を使用して、報告事象の中で場所の種類(手術室 vs 手術室外)と重症転帰の可能性を比較した。

・1594 件の有害事象があり、そのうち 362 件は手術室外での麻酔診療に関連していた。多変量ロジスティック回帰分析では、手術室外での麻酔が重篤な有害事象の転帰のより大きい確率と関連していた(調整オッズ比、 1.31、95% 信頼区間:1.01、1.69、P=0.044)。心臓カテーテル検査室での有害事象と手術室での事象とを比較すると、前者の群では重症転帰の高い確率が確認された(調整オッズ比=1.48、95% 信頼区間:1.05、2.08、P=0.025)ものの、他の手術室外ではこの差は認めれらなかった。

・大規模登録簿の多変量解析により、手術室で発生する有害事象と比較して、心臓カテーテル検査室で発生する有害事象(ただし、他の手術室以外の場では当てはまらない)の重篤な転帰の可能性が高いことが明らかになった。患者と環境の特性、および麻酔後の重症転帰に及ぼすそれらの影響をより適切に管理した追加の前向き試験が必要である。

[!]:手術室外での麻酔は、麻酔担当者が慣れていないばかりか、物品不足やスタッフが慣れていない等の理由で、有害事象が発生した場合の転帰は不良となる可能が高い。

【出典】
Severe outcomes of pediatric perioperative adverse events occurring in operating rooms compared to off-site anesthetizing locations in the Wake Up Safe Database.
Paediatr Anaesth. 2019 Jan;29(1):38-43. doi: 10.1111/pan.13549.

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