オピオイド鎮痛剤使用を減らすための肥満症手術患者へのリポソームブピバカインによる術前TAPブロック

・術後疼痛は入院および外来手術後の最も一般的な課題のままであり、したがって、オピオイド鎮痛剤は周術期に広く使用されている。本研究の目的は、肥満症手術の周術期におけるオピオイド鎮痛剤の使用を減らす上でリポソームブピバカインを用いた腹横筋膜面(TAP)ブロックの有効性を調査することである。

・2017 年 9 月 13 日から 2018 年 2 月 26 日に腹腔鏡下肥満症手術治療を受けた 191 人の患者について後ろ向き的診療録レビューを行った。合計 97 人の患者がリポソームブピバカインで TAP ブロックを受け、94 人の患者が TAP ブロックを受けなかった。

・ベースライン患者特性は 2 群間で同様であった。TAP 群と非 TAP 群の平均年齢は 43.7 歳と 41.1 歳、平均術前肥満度指数(BMI)はそれぞれ 45.6 と 46.1kg/m2 であった。TAP 群では、65 人の患者(69.2%)が静脈内(IV)ヒドロモルフォンか、またはモルヒネを投与され、非TAP群では 93 人(95.9%)が投与された(p<0.0001)。TAP 群では、44 人(46.8%)が経口オピオイド鎮痛剤をj投与され、非 TAP 群では 73 人(75.3%)が投与sれた(p<0.0001)。TAP 群の IV ヒドロモルフォンまたはモルヒネ投与のオッズは、非 TAP 群の対応オッズの約 0.10 倍であり、TAP群の経口オピオイド鎮痛剤投与のオッズは、非 TAP 群の対応オッズの約 0.29 倍であった。

・リポソームブピバカインを使用した術前 TAP ブロックは、IV および経口オピオイド鎮痛剤の使用を有意に減少させた。結果をさらに検証するには、より大規模な前向き研究が必要になるかもしれない。

[!]:いいですね~。リポゾーマルブピバカインによる TAP ブロック。日本でも早く使用できるようになればいいのにな~。

【出典】
Preoperative Transversus Abdominis Plane (TAP) Block with Liposomal Bupivacaine for Bariatric Patients to Reduce the Use of Opioid Analgesics.
Obes Surg. 2019 Jan 19. doi: 10.1007/s11695-018-03668-5. [Epub ahead of print]

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