分娩中のレミフェンタニル患者管理鎮痛:RemiPCA SAFE Network 2010~2015年

<ハイライト>
・レミフェンタニル患者管理鎮痛(PCA)データベースの分析。
・RemiPCA SAFE Network は、2009 年以来、レミフェンタニル PCA の臨床使用を集計している。
・2010 年から 2015 年の間に実施された 31 病院での 5740 件のレミフェンタニル PCA が分析された 。
・母体の人工呼吸や心肺蘇生が必要であった例は報告されなかった。
・ネットワークの範囲内で適用されるレミフェンタニル PCA は安全で効果的である。

<要旨>
・鎮痛のためにレミフェンタニルを使用する場合、基準を設定し、母体と新生児の転帰を監視するために RemiPCA SAFE Network が設立された。この分析の目的は、ネットワーク標準の作成過程を明らかにし、重篤な有害事象を含めて、母体と新生児の転帰データを報告することであった。

・最初の連続 6 年間(2010 年~2015 年)の RemiPCA SAFE Network データベースのデータセットを後ろ向きに分析した。データは毎年分析され、ネットワーク標準の変更、つまりネットワークの標準的な運用手順の変更に合わせて設定された。報告された主要評価項目は、満足度、バッグ/マスク換気の必要性、心肺蘇生などの有効性と安全性に関する母体と新生児のデータである。

・5740 件のデータセットの中で、母体換気または心肺蘇生を必要とした症例はなかった。レミフェンタニルに関連する可能性のある新生児心肺蘇生が 0.3% で発生した。ネットワーク標準の適応と並行して、新生児の補助的酸素投与の必要性は低かった(5.0%)ことに加えて、中等度の割合で母体低酸素(24.7% で酸素飽和度<94%)が認められた。

・RemiPCA SAFE Network のデータは、レミフェンタニル患者管理鎮薬が安全に適用できることを示している。実際の臨床現場のデータを後ろ向きに分析する場合には偏りがある。にもかかわらず、RemiPCA SAFE Network が採用するアプローチは、分娩経過中の複数のパラメータを継続的に体系的かつ標準的に評価することで、傾向と異常を特定し、科学的試験から得た知識を臨床診療で実践する際に、安全基準の作成と適用をガイドする可能性がある。

[!]:レミフェンタニル PCA を臨床使用する場合、母体の酸素投与は必須のようだな。新生児の酸素投与の必要性は 5% 程度か。約 6000 件で、母体のバッグマスク換気や心肺蘇生が必要な症例はなかったと。

【 出 典 】
Remifentanil patient-controlled analgesia in labour: six-year audit of outcome data of the RemiPCA SAFE Network (2010–2015)
International Journal of Obstetric Anesthesia Available online 21 December 2018

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