心臓手術後の神経学的合併症:危険因子と転帰に関する後向き症例対照研究

・研究の目的は、心臓手術を受ける患者における術後の神経学的合併症の発生率、危険因子、および転機を評価することであった。

・合計 2121 人の患者が 2008 年 8 月から 2013 年 12 月までに心臓手術を受けた。91 人/2121 人(4.3%)が頭部 CT(70/91、77%)か、MRI(21/91、23%)を受けた。その原因は、大きな脳梗塞(37/2121、1.7%)および多様な一過性神経学的症状、ならびに一過性虚血発作、せん妄/精神病/痙攣発作(54/2121、2.5%)であった。平均年齢は 65.3±12.1歳で、60 人(65.9%)が男性であった。研究群の患者と、神経学的障害のない相応患者(n=113)の間で変数を比較した。

・合計 37/2121人(1.7%)の患者に脳梗塞の画像診断の証拠があった。放射線検査は手術の 5.72±3.6 日後に行われた。画像診断による脳梗塞のエビデンスの有無にかかわらず、患者は、対照群よりも集中治療室在室期間(LOS)(それぞれ、13.8±14.7 と 12.9±15日 vs 5.7±12.1日)(p<0.001)と病院 LOS(それぞれ 53±72.8 と 35.5±29.8日 vs 18.4±29.2 日、p <0.001)が長かった。脳梗塞の画像状のエビデンスの有無にかかわらず、院内死亡率は、対照群よりも高かった(7/37 患者[19%]と 12/54 人の患者[22%] vs 4/115 人の患者[3%](p<0.001)。多変量解析により、あらゆるグレードの両側性内頸動脈狭窄(p<0.001)と、再手術(p=0.013)は術後の神経学的合併症のリスクを増大させた。

・心臓手術後の神経学的合併症は、脳梗塞の放射線学的証拠のない患者でも入院期間と死亡率を増加させる。両側内頸動脈狭窄はその程度にかかわらず、全身的なアテローム性動脈硬化症への患者の傾向を示唆し、再手術は、術後の神経学的合併症のリスクを高める。

[!]:両側内頚動脈狭窄と再手術が、心臓手術後の神経学的合併症のリスクを増大させると。

【出典】
Neurological complications after cardiac surgery: a retrospective case-control study of risk factors and outcome.
J Cardiothorac Surg. 2019 Jan 25;14(1):23. doi: 10.1186/s13019-019-0844-8.

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