レミフェンタニル/セボフルラン麻酔後の早期回復に及ぼす等二酸化炭素性過換気の効果:無作為化試験

・等二酸化炭素性過換気(ICHV)は全身麻酔からの覚醒を早める可能性があるが、研究はいまだ不十分である。著者らは前向きに ICHV の有る場合とない場合で、いろいろなセボフルラン麻酔持続時間後の覚醒時間を調査した。

・ASA I-II の患者 25 人で、全身麻酔を、O2/空気に、年齢調整 1 MAC のセボフルランと標的制御レミフェンタニル注入で維持した。皮膚閉鎖の開始時に、レミフェンタニル効果部位濃度を 1.5ng/mL に減量し、残存筋弛緩を拮抗し、一旦レミフェンタニル効果部位濃度が 1.5ng/mL に低下したら、レミフェンタニルとセボフルラン投与を中止した。そして新鮮ガス流量を分時換気量超に上げた。患者は、無作為に通常換気(n=13)か、または ICHV(等二酸化炭素を維持するために吸気回路にCO2 を調節しながら分時換気量を 2 倍にした[n=12])のいずれかを受けた。早期回復評価項目 3 点が決定された;口頭指示への適切な反応までの時間、抜管までの時間、自分の名前が言えるまでの時間。

・人口統計は両群で同じであった。回復評価項目点は、正常換気群と比較して ICHV 群のほうが早く到達した。口頭指示に対する適切な反応までの時間は 7.6±2.2 vs 9.9±2.9 分であった(P=0.03)。抜管までの時間は 7.6±2.6 vs 11.6±2.4 分であった(P=0.002)。そして名前を言えるまでの時間は 8.9±2.8 vs 12.9±2.6 分であった(P=0.003)。各群内で、麻酔持続時間はこれらの回復評価点に達するまでの時間にわずかにしか影響を及ぼさなかった。

・等二酸化炭素性過換気は麻酔後の覚醒時間にわずかな影響しか及ぼさず、等二酸化炭素性過換気は現代の強力な吸入麻酔薬では臨床上の利点が限られている可能性があることを示唆している。

[!]:そもそもセボフルランは、覚醒時間が速いから吸気回路に二酸化炭素を付加して過換気にしても、覚醒時間はそれほど早くならないと。

【出典】
The effect of isocapnic hyperventilation on early recovery after remifentanil/sevoflurane anesthesia in O2 /air: A randomized trial.
Acta Anaesthesiol Scand. 2018 Nov 6. doi: 10.1111/aas.13293. [Epub ahead of print]

この文献、以前に紹介してましたワ・・・、記憶力の衰えを感じまする。
酸素/空気でのレミフェンタニル/セボフルラン麻酔後の早期覚醒に及ぼす等二酸化炭素過換気の効果

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