スガマデクス関連アナフィラキシーの発生頻度

周術期にアナフィラキシーを引き起こす薬物.png著者らは、3 年間にわたって日本の単一施設で潜在的なスガマデクス誘発アナフィラキシーの発生率を後ろ向きに調査した。術中過敏反応の全体的な発生率は 0.22%(95% 信頼区間[CI]、0.17-0.29)であり、アナフィラキシーの発生率は 0.059%(95%CI、0.032-0.10)であった。試験期間中にスガマデックスを投与された患者総数は 15,479 人であり、スガマデックスに関連したアナフィラキシーの発生率は 0.039%であった(n=6; 95% CI、0.014-0.084)。この結果は、スガマデックス関連アナフィラキシーの発生率が、サクシニルコリンやロクロニウムと同じくらい高くなり得ることを意味している。原因特定のための検査を含む前向き研究は、スガマデクス誘発アナフィラキシーの正確な発生率を確認するために必要である。しかしながら、今回の知見は、この可能性ついて注意を喚起するものである。

[!]:現在、日本で術中に使用している麻酔関連薬の中でもっともアナフィラキシーをきたす危険性の大きい薬剤はスガマデクスである。0.039% ということは 2500 例に 1 例であり、中規模総合病院なら 1 ~ 2 年に 1 例程度は発生してもおかしくないということである。なんと、PMDA や 日本麻酔科学会によって報告された推定値よりも約 13 倍高い。重要なことは、スガマデクス投与後、アナフィラキシーの可能性を念頭に置いて少なくとも 5 分は患者から目を離さないこと!

【 出 典 】
Incidence of Anaphylaxis Associated With Sugammadex
Anesth Analg. 2018 May;126(5):1505-1508. doi: 10.1213/ANE.0000000000002562.

<参考記事>
日本でのスガマデクス使用とスガマデクスによるアナフィラキシー発生の現状

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