ネオスチグミンで拮抗した浅いブロックと比較したスガマデクスで拮抗した深部筋弛緩後の手術室退室

スガマデクス1.png・研究の目的は、浅い筋弛緩をネオスチグミンで拮抗するのに比べて、スガマデクスで深~中等度の筋弛緩を拮抗するのは、術後の手術室退室までの時間と麻酔回復室在室時間を短縮させるどうかを調査することであった。

・2011 年 2 月から 2012 年 5 月まで行われた単施設での無作為化比較試験で、ASA-PS I/II の同意を得た 100 人の女性を 2 群に無作為に分けた。腹腔鏡下子宮摘出術はデスフルラン全身麻酔下で行われた。ネオスチグミン(N)群では、0.45 mg/kg のロクロニウムに続いて自然回復させた。外科的評価が容認できない場合にのみ、5mg のレスキューボーラスを投与した。手術終了時に、グリコピロレートと共にネオスチグミン 50μg/kg を投与した。スガマデクス(S)群では、ロクロニウムの挿管用量は多く(0.6mg/kg)、TOF カウントが 2 を超えるたびに、5mg をボーラス投与した。筋弛緩を拮抗させるためにスガマデクス(2~4mg/kg)が投与された。全患者は TOF 0.9 が得られた後に抜管された。手術終了から手術室退室までの所要時間と麻酔回復室での在室時間を測定した。

・手術室から退室するまでの時間は、S 群の方が短く、より予測可能であった(9.15±4.28 分 vs N 群で 13.87±11.43 分;P=0.005)。麻酔回復室在室時間には有意差がなかった(S 群:47.75±31.77 分 vs N 群:53.43±40.57 分、;P=0 543)。

・腹腔鏡下子宮摘出術中に深い筋弛緩で維持して、手術終了時にスガマデクスで拮抗するのは、古典的な浅い筋弛緩をネオスチグミンで拮抗する組み合わせよりも、手術室退室を早め、退室までの時間を予測可能とした。

[!]:確かにそうだろうが、5 分くらい退室を早めるために、高価な薬を常時使用するのは、ちょっとコスト高な気がするが、腹腔鏡下手術なら仕方ないかな。

【出典】
Operating room discharge after deep neuromuscular block reversed with sugammadex compared with shallow block reversed with neostigmine: a randomized controlled trial.
J Clin Anesth. 2016 Dec;35:107-113. doi: 10.1016/j.jclinane.2016.07.030. Epub 2016 Aug 10.

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