心臓手術患者における腎臓保護のための静脈内アミノ酸療法:パイロット無作為化対照試験

・研究目的は、標準的なアミノ酸の持続的静脈内注入が、人工心肺を使用した心臓手術後に腎機能を維持できるかどうかを調査することであった。

・人工心肺を使用して 1 時間以上かかる心臓手術を受ける予定の成人患者は、標準治療(n=36)か、または麻酔導入直後に開始されたアミノ酸注入(n=33)に無作為に割り付けられた。この試験の主要評価項目は腎機能である。これらの評価には、腎機能障害の期間、急性腎障害(AKI)の期間と重症度、経時的な推定糸球体濾過率(eGFR)、尿量、腎代替療法の使用が含まれた。合併症および他の罹患率尺度もまた評価された。

・69 人の患者(平均年齢 71.5 歳[標準偏差 9.2]歳; 69 人のうち 19 人が女性)が登録され、無作為化された。患者は冠状動脈バイパス移植術(37/69)、弁形成術(24/69)、冠状動脈バイパス移植術+弁形成術(6/69)、他の手術(2/69)を受けた。平均人工心肺運転時間は 268[標準偏差 136]分であった。腎機能障害の期間は群間で差はなかった(相対リスク0.86; 95%信頼区間[CI]、0.19-3.79、P=0.84)。しかしながら、アミノ酸注入を受けた患者は、AKI の持続期間が短縮され(相対リスク、0.02; 95%CI、0.005-0.11、P<0.0001)、eGFR(+ 10.8%; 95%CI、1.0%-20.8%、P=0.033)が高かった。。アミノ酸注入を受けた患者の 1 日平均尿量も有意に多かった(1.4±0.5 vs 1.7±0.9 L/d、P=0.046)。

・麻酔導入直後に標準アミノ酸液の注入を開始しても、腎機能障害の期間は変化しなかった。しかしながら、腎機能の他の重要な尺度(AKI の持続期間、eGFR、尿排出量)は有意に改善された。これらの結果は多施設共同臨床試験で再試験されてしかるべきである。

[!]:予備研究のレベルであるが、開心術において標準アミノ酸輸液の投与が腎臓保護的に作用する可能性があると。

【出典】
Intravenous amino acid therapy for kidney protection in cardiac surgery patients: A pilot randomized controlled trial.
J Thorac Cardiovasc Surg. 2018 Dec 15. pii: S0022-5223(18)33243-4. doi: 10.1016/j.jtcvs.2018.11.097. [Epub ahead of print]

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