急性腎障害の予防または治療のための低用量心房性ナトリウム利尿ペプチド:系統的レビューとメタ分析

・理論的には、心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)、特に低用量 ANP は急性腎障害(AKI)に有益である。本研究では、低用量 ANP が AKI の予防または治療に有効かどうかを無作為化対照試験(RCT)の最新の系統的レビューを行うことによって調べた。

・リスクのある患者、あるいは AKI のある患者で、低用量 ANP(≦50 ng/kg/分)と、プラセボまたは従来型治療の効果とを比較した RCT について、Excerpta Medica データベース(EMBASE)、PubMed、Cochrane CENTRAL データベースを検索した。主要評価項目は、新規 AKI の発生率(予防的 RCT で)であり、副次評価項目は、院内死亡率、腎代替療法(RRT)の必要性、入院期間、集中治療室(ICU)在室期間、低血圧の発生率、最高血清クレアチニン値。バイアスのリスクは、Cochrane Collaboration のリスクのバイアスツールを使用して評価された。興味対象となった各評価項目について試験連続解析(TSA)を使用した。

・合計 18 件の RCT(16 件の予防的試験と 2 件の治療試験)が選択基準を満たした。予防的 RCT では、低用量 ANP 群の方が、新規 AKI の発生率が有意に低かった(相対リスク[RR]= 0.51; 95% 信頼区間[CI]=0.36~0.72、P=0.0001)。さらに、低用量 ANP 群では、予防(RR=0.17、95%CI=0.04-0.64、P= 0.009)と治療(RR=0.43、95%CI=0.20-0.93、P=0.03)RRTの必要度が有意に減少した。副次評価項目の中で、いくつかの症例では、低用量 ANP は ICU 在室機関と入院期間の減少と関連していた。バイアスリスク評価と TSA の結果は、RCT のサンプルサイズと質が低用量 ANP の有効性を結論付けるには不十分であることを示した。

・低用量 ANP は AKI の予防または治療に有効である可能性がある。しかし、これまでに蓄積されたエビデンスは、ANP の有益な効果を実証するのに十分なほど強力ではない。次のステップは、多施設、高品質、被験者数の大きな RCT を実施することによって、低用量 ANP の効果を明らかにすることである。

[!]:低用量 ANP は腎不全の予防と治療に有効なようだが、まだ確定には至らないと。

【出典】
Low-dose atrial natriuretic peptide for prevention or treatment of acute kidney injury: a systematic review and meta-analysis
Critical Care 2019 23 : 41 Published: 11 February 2019

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