デキスメデトミジン鎮静を伴う脊椎麻酔に及ぼすブピバカイン+クモ膜下フェンタニル vs ブピバカイン

・フェンタニルは、クモ膜下局所麻酔薬の補助剤として脊椎麻酔の持続時間を延ばすために広く使用されている。最近のエビデンスは、静脈内デキスメデトミジンが脊椎麻酔の持続時間を延長することを示唆している。この非劣性試験では、静脈内デキスメデトミジンを術中投与した場合、ブピバカイン単味は、ブピバカイン+フェンタニルと比較して非劣性の持続期間を提供できるかどうかを評価した。

・椎麻酔下で全膝関節置換術を予定された 56 人の患者が、ブピバカイン 13mg +クモ膜下フェンタニル 20μg(BF 群)か、またはブピバカイン13mg(B 群)のいずれかを投与されるよう無作為に割り付けられた。両群とも術中に静脈内デキスメデトミジン鎮静を受けた(10 分間 1μg/kg、その後 0.5μg/kg)。主要評価項目は、知覚ブロックの 2 分節消褪までの時間であった。平均差の非劣性マージンは、-10 分 と事前定義した。副次評価項目には、術後疼痛スコア、鎮痛剤消費量、掻痒感、悪心嘔吐の発生率が含まれた。

・知覚ブロックの 2 分節消褪時間に有意差はなかった(B 群 109.1±25.0 分 vs BF 群 104.3±25.9 分; p=0.484)。2 群間の 2 分節消褪時間の平均差は 4.8 分(95%CI 8.9~18.6)であり、これはブピバカイン単味の非劣性を証明している。副次評価項目では、2 群間に有意差は見られなかった。

・術中にデキスメデトミジンの静脈内投与を受けている患者では、ブピバカイン単独による脊椎麻酔の持続時間は、ブピバカイン+フェンタニルの場合の持続時間よりも劣っていない。本著者らの結果は、静脈内デキスメデトミジンが投与された場合、クモ膜下フェンタニルは必要ない可能性があることを示唆している。

[!]:ブピバカインによいる脊椎麻酔時にデキスメデトミジンを持続投与するのなら、クモ膜下フェンタニルは必要ないんじゃないかと。

【出典】
Comparison of bupivacaine plus intrathecal fentanyl and bupivacaine alone for spinal anesthesia with intravenous dexmedetomidine sedation: a randomized, double-blind, noninferiority trial.
Reg Anesth Pain Med. 2019 Jan 23. pii: rapm-2018-100084. doi: 10.1136/rapm-2018-100084. [Epub ahead of print]

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック