集中治療室および院内死亡率との静脈内インスリンとブドウ糖注入の関連:後向き研究

・インスリンとブドウ糖の静脈内注入と集中治療室(ICU)および院内死亡率との関連性を評価した。

・この後ろ向き的関連研究では、2012 年 1 月から 2017 年 9 月までに内科 ICU に入室した全患者のデータを使用した。24 時間未満、糖尿病性ケトアシドーシス患者、ICU 入室時に治療制限のある患者、再入院は除外した。多変量ロジスティック回帰を使用して、全患者について静脈内インスリンとブドウ糖注入と ICU および院内死亡率との関係を調べた。さらに、同じモデルを使用して、72 時間超の入院患者の転帰を分析した。

・9507 人の適格患者のうち、3966 人が含まれた。潜在的な交絡因子を修正後、静脈内インスリンは、24 時間超入院患者(n=3966)で、ICU と病院死亡率と関係していた(それぞれ、0.1IU/kg 追加される毎に、オッズ比(OR)1.09[95%CI 1.05~1.13] と 1.09[95%CI 1.06~1.13])]。同様に、静脈内ブドウ糖は ICU 死亡率とと関連していた(それぞれ、1g/日追加される毎に OR 1.01[95%CI 1.00~1.01])が、院内死亡率とは関連していなかった(OR 1.00[95%CI 1.00~1.01])。72 時間超入院した患者(n=1550)では、インスリン投与量は ICU と病院死亡率の両方に関連していた(それぞれ p=0.002 と p<0.001)が、ブドウ糖注入は関連していなかった(それぞれ p=0.08 と p=0.2)。

・潜在的な交絡因子を修正した後、静脈内インスリン投与は ICU および病院死亡率のリスク増加と関連している。非経口ブドウ糖投与は量が限られていたが、依然として ICU 死亡率と関連していた。しかしながら、これらの結果に基づいて、この関連が付帯現象であるのか、それともインスリンとブドウ糖投与が本当に有害であるのかは不明である。

[!]:同じく GI 両方を必要とするような重症の病態で、GI をやった群とやらなかった群とで比較しないと GI 療法自体の利害性は判断できないか。

【出典】
The association of intravenous insulin and glucose infusion with intensive care unit and hospital mortality: a retrospective study
Ann Intensive Care. 2019 Feb 11;9(1):29.

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