結腸直腸癌肝転移切除後の麻酔法と腫瘍学的転帰との関連

・最近発表された研究は、腫瘍外科手術中に使用される麻酔法が患者の転帰を改善する可能性があることを示唆している。したがって、著者らは、EGA(全身麻酔[GA]と硬膜外麻酔[EA]の併用)または GA 単独のいずれかを受けた直腸結腸癌肝転移(CRCLM)切除患者の生存率を評価した。

・2007 年 5 月から 2012 年 7 月までに 225 人の術後 CRCLM 患者を含む大規模コホート研究を実施し、2017 年 7 月に追跡調査を行った。

・2 群の基本的な特徴はほぼ同じであった。全患者の再発間隔の中央値(四分位数)は 10(2.5、23)ヶ月であり、CRCLM 患者の術後の生存期間の中央値(四分位数)は 37(30.5、51.5)ヶ月であった。周術期の EA は生存率と関連しており(P=0.039、ログランク検定)、単変量解析では推定ハザード比は 0.737(95%CI 0.551-0.985)であった。GA と EGA の生存率に関する Kaplan-Meier 推定では、GA は EGA よりも優れた転帰を提供する可能性がある[P=0.028、ハザード比 0.7328(95%CI 0.5433-0.9884)]。多変量解析では、調整推定ハザード比 0.741(95%CI 0.550-0.998)で、麻酔法に有意差が見られた(P=0.048)。異なる年齢層(年齢 40 歳未満、40 歳以上 60 歳以下、60 歳以上)の患者のサブ群分析では、3 サブ群すべてに有意差はないことが示唆された。

・EGA と比較して、GA の方が CRCLM 患者に対してより良い生存転機を提供する可能性がある。腫瘍外科における麻酔法の利点は、たいがい特定の癌の種類に関連している。

[!]:直腸癌肝転移患者では、硬麻併用よりも全身麻酔単独の方が生命予後が良いかもと。GA 単独の方が、硬膜外併用よりも、術中の肝血流を抑制する方向に作用するからか?

【出典】
Association between Anaesthetic Technique and Oncological Outcomes after Colorectal Carcinoma Liver Metastasis Resection.
Int J Med Sci. 2019 Jan 24;16(2):337-342. doi: 10.7150/ijms.28016. eCollection 2019.

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