静脈血栓予防のための補助的な間欠的空気圧圧迫

・薬理学的血栓予防を受ける重症患者における補助的な間欠的空気圧圧迫が薬理学的血栓予防単独よりも深部静脈血栓症の発生率が低くなるかどうかは不明である。

・著者らは、参加施設で現地基準に従って成人と見なされた患者(年齢 14 歳以上、年齢 16 歳以上、または年齢 18 歳以上)を、集中治療室(ICU)に入室 48 時間以内に、未分画ヘパリンまたは低分子量ヘパリンによる薬理学的血栓予防薬に加えて、少なくとも 1 日に 18 時間の間欠的空気圧圧迫を受ける(空気圧圧迫群)か、または薬理学的血栓予防薬単独(対照群)を受けるよう無作為に割り付けられた。主要評価項目は、無作為化から ICU 退室、死亡、完全離床の達成、研究機期間 28 日のいずれが最初に発生するまでの 3 週目以降の週 2 回の下肢超音波検査で検出された、偶発的な(すなわち新しい)近位下肢深部静脈血栓症であった。

・合計 2003 人の患者が無作為化を受けた - 991 人が空気圧圧迫群に割り当てられ、1012 人が対照群に割り当てられた。間欠的空気圧圧迫を、中央値 7 日(四分位範囲、4~13)中、毎日中央値(四分位範囲、21~23) 22 時間適用した。主要評価項目は、圧迫群では 957 人中 37 人(3.9%)、対照群では 985 人中 42 人(4.2%)に発生した(相対リスク0.93、95% 信頼区間[CI]、0.60~1.44、P=0.74)。静脈血栓塞栓症(肺塞栓症または任意の下肢深部静脈血栓症)は、圧迫群では 991 人中 103 人(10.4%)、対照群では 1012 人中 95 人(9.4%)に発生した(相対リスク 1.11; 95%CI、0.85~1.44)、90 日後の全死因死亡は、それぞれ 990 人の患者の 258 人(26.1%)と 1011 人の患者の 270 人(26.7%)で発生した(相対リスク、0.98、95%CI、0.84~1.13)。

・薬理学的血栓予防を受けていた重症患者では、補助的な間欠的空気圧迫は、薬理学的血栓予防単独よりも有意に低い近位下肢深部静脈血栓症の発生率をもたらさなかった。

[!]:薬理学的血栓予防を受けている重症患者では、間欠的空気圧迫による理学的予防策を講じなくても転帰は変わらないようだと。

【出典】
Adjunctive Intermittent Pneumatic Compression for Venous Thromboprophylaxis
New England Journal of Medicine Arabi YM, et al. February 18, 2019

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック