ICU 生存者は、集団ベースの対照群と比較して、新しい慢性疾患を発症するリスクが有意に高い

・研究の目的は、ICU 入室前 1 年間における ICU 集団と集団ベースの対照群における慢性疾患の種類と罹患率を明らかにし、対照群と比較して ICU 患者の新たな慢性疾患の発症リスクを定量化することであった。

・国民健康保険請求データベースと ICU の国家品質登録を併用して、後ろ向きコホート研究を実施した。2012 年から 2014 年までの期間の保険請求データを、2013 年に ICU 入室した患者の臨床データと組み合わせた。新規の慢性疾患の発症のリスクの差を評価するために、ロジスティック回帰モデルを使用して、ICU 患者を集団ベースの対照群と比較した。オランダの 81 施設の ICU で、2013 年に ICU 入室した全患者を対象とした。集団ベースの対照群が作成され、ICU 人口の年齢、性別、社会経済的地位で重み付けされた。

・ICU 入室前の 1 年間で、ICU 患者(n=56,760)の方が、対照群(n=75,232)と比較して多く慢性疾患状態にあった(p<0.0001)。症例混合調整後、ICU 患者は、対照群と比較して、喘息の 1.67(CI、1.29-2.17)から、てんかんの 24.35(CI、14.00-42.34)までの範囲で慢性疾患を発症するリスクが高かった。

・慢性疾患の有病率が高く、新しい慢性疾患を発症するリスクが高いため、ICU の経過追跡ケアが推奨され、新たに発症した慢性疾患の特定と治療に重点を置いてもよいかもしれない。

[!]:ICU 生存者は、入室前の慢性弛緩有病率が高く、かつまた退室後の慢性疾患の新規発症率が高いと。通常の退院患者に比べて、密な経過追跡が必要だということだな。

【出典】
ICU Survivors Have a Substantial Higher Risk of Developing New Chronic Conditions Compared to a Population-Based Control Group
Critical Care Medicine: March 2019 - Volume 47 - Issue 3 - p 324-330

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