外傷患者に対する制限 vs 制限のない酸素 - TRAUMOX1 無作為化臨床予備試験

・高酸素血症は外傷患者で一般的に観察されるが、一部の患者集団では肺合併症および死亡率と関連している。本研究の目的は、外傷後の初期段階で酸素制限法を用いて酸素正常状態の維持が可能かどうかを評価し、30 日死亡率および/または重大な肺合併症の発生率を評価することであった。

・著者らの外傷センターに入院した 41 人の成外傷患者を、24 時間の制限的酸素療法(動脈血酸素飽和度(SpO2)が 94% 以上であれば酸素補充なし)か、または制限のない酸素療法(挿管患者:救急蘇生室での FiO2 1.0、他の場所での 0.8-1.0;自発呼吸している患者:非再呼吸マスクによる 15 L/分、n=20)に無作為化。2 人の割り当てを知らされない麻酔科医が 30 日以内に院内肺合併症を評価した。

・動脈血酸素分圧の中央値が制限群で有意に低かったため、プロトコルへの遵守率は高かった(10.8 kPa[9.7-12.0] vs 30.4 kPa[23.7-39.0]、P<0.0001)。SpO2 が 90% 未満であった事例は制限群では 7 回、制限のない群で 1 回であった。30 日死亡および/または重大な院内肺合併症の発生は、制限群では 4/20(20%)、非制限群では 6/18(33%) に発生した。各群 2 人の患者が 30 日以内に死亡した。主な院内肺合併症の発生率は、制限群で 2/20(10%)、非制限群で 4/18(22%)であった。

・外傷後の制限的酸素療法を用いた正酸素状態の維持は実現可能である。この予備研究は、より大規模な臨床試験の基礎となる。

[!]:近年、過剰酸素投与についての懸念が広がっているようだ。

【出典】
Restrictive vs liberal oxygen for trauma patients-the TRAUMOX1 pilot randomised clinical trial.
Acta Anaesthesiol Scand. 2019 Mar 25. doi: 10.1111/aas.13362. [Epub ahead of print]

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