腹腔鏡下胆嚢摘出術を受けた患者における循環動態変化とその合併症に及ぼす胸部硬膜外麻酔と全身麻酔の効果

・硬膜外麻酔(EA)は、今日、手術的処置と助産に関わる疼痛管理、慢性疼痛に広く使用されている。この種の麻酔は、さまざまなテクニック、生理学的方法、薬理学的方法で行える。本研究の目的は、腹腔鏡下胆嚢摘出術を受ける患者で、血行動態変化とその合併症に及ぼす胸部 EA と全身麻酔(GA)の効果を比較することであった。

・この臨床試験研究は、組み入れ基準と除外基準に基づいて、腹腔鏡下胆嚢摘出術を受けた 80 人の患者に対して EA または GA を用いて行われた。患者を無作為に 40 人ずつの 2 群に分けて、血圧、収縮期血圧(SBP)、拡張期血圧(DBP)、心拍数(HR)、動脈血酸素飽和度の変化を測定した。2 群における悪心、嘔吐、悪寒、掻痒の発生率を記録した。分析は記述的にそしてまた t 検定およびカイ二乗検定を用いて行われた。

・結果は、SBP と DBP の平均、HR、動脈血酸素飽和度ならびに嘔気嘔吐の発生率が麻酔後 4、6、12 時間で 2 群間で統計的に有意(P<0.05)であることを示し、GA 群の方が高かった。2 群間で悪寒と掻痒感に有意差はなかった(P>0.05)。

・本研究の結果は、腹腔鏡下胆嚢摘出術を受けた患者で胸部 EA が SBP や DBP、動脈血酸素飽和度などの因子に有意な影響を及ぼすことを示した。さらに、EA は GA よりも合併症が少なく、好ましいアプローチである。

[!]:ラパコレは手術侵襲は少ないように見えるが、術後疼痛は結構強い。硬膜外があった方が術後はだいぶ楽だろう。

【出典】
Comparison of the Effects of Thoracic Epidural Anesthesia with General Anesthesia on Hemodynamic Changes and its Complications in Patients Undergoing Laparoscopic Cholecystectomy.
Adv Biomed Res. 2019 Jan 31;8:7. doi: 10.4103/abr.abr_193_18. eCollection 2019.

<関連記事>
腹腔鏡下骨盤手術患者で全麻+硬麻の併用が自律神経系と酸化窒素の生体利用効率に及ぼす効果

腹腔鏡下婦人科手術における術後悪心嘔吐に及ぼす硬膜外麻酔の効果:無作為化比較試験

S状結腸切除術における硬膜外鎮痛の使用:最小侵襲手術時代の利点はあるか?

腹腔鏡下胆嚢摘出術により誘発されるストレス応答に及ぼす麻酔法の影響:無作為化試験

腹部手術に際しての静脈内と硬膜外局所麻酔薬の臨床比較

腹腔鏡下胆嚢摘出術で全身麻酔と脊髄麻酔を比較

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック