初回人工膝関節全置換術におけるトラネキサム酸の静脈内と局所併用投与の有効性と安全性:無作為化対照試験

トラネキサム酸4.png・初回人工膝関節全置換術(TKA)における静脈内(IV)と局所トラネキサム酸(TXA)の併用投与は依然として議論がある。このメタ分析の目的は、初回 TKA における IV と局所 TXA の併用投与の有効性と安全性を評価することであった。

・PubMed、EMBASE、コクラン中央対照試験登録簿、Web of Science、Google 検索エンジン、中国国家知識基盤データベースで、初回 TKA 後の IV と局所 TXA の併用投与を比較した無作為化比較試験(RCT)を検索した。主要評価項目は、総出血量、最大ヘモグロビン低下、深部静脈血栓症(DVT)および/または肺塞栓症(PE)であった。副次評価項目は、ドレーン排液量と輸血の必要量であった。データは RevMan 5.3 を用いて分析した。

・701 人の患者を含む合計 6 件の RCT がメタ分析に含まれた。併用群の方が、総出血量(MD -156.34 mL、95% CI, -241.51~ -71.18、P=0.0003)、ドレーン排液量(MD -43.54 mL、95% CI, -67.59 ~ -19.48、P=0.0004)最大ヘモグロビン低下(MD -0.56 g/dl, 95% CI, -0.93 ~ -0.19、P=0.003)が、IV TXA 単独群より少なかった。輸血必要量(RR 0.48、95%CI、0.16~1.44、P=0.19)、DVT(RR 1.01、95%CI、0.14~7.12、P=0.99)、PE(RR 0.33、95% CI, 0.01 ~ 7.91、P=0.49)の点では両群間に有意差は見られなかった。サブ群分析は、IV 単独群に比べて、併用群の方が、タニケットなし(P=0.0008)、局所 TXA 用量>1.5g(P<0.00001)、IV TXA 投与回数≧2(P=0.005)では、総出血量量が少なかった。

・利用可能なエビデンスは、併用群の方が、総出血量、ドレーン排液量、最大ヘモグロビン低下が少ないことと関連していた。輸血必要量は両群で同様であった。サブ群分析は、タニケットなしの患者、局所 TXA 投与量>1.5 g、IV TXA 回数>2 の患者では総出血量が少なかったことを示している。DVT と PE の増加はなかった。

[!]:トラネキサム酸の静脈内全身投与と局所投与の併用は、静脈内投与単独よりも有効である。

【出典】
The efficacy and safety of combined administration of intravenous and topical tranexamic acid in primary total knee arthroplasty: a meta-analysis of randomized controlled trials.
BMC Musculoskelet Disord. 2018 Sep 7;19(1):321. doi: 10.1186/s12891-018-2181-9.

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