待機的帝王切開術を受ける妊娠高血圧患者における補助薬としてのくも膜下ミダゾラム:臨床比較研究

・新しく母親となって新生児の世話をして絆が作られるように、痛みのない術後期は帝王切開術後に不可欠である。クモ膜下補助薬は、有意な鎮痛を提供するために脊椎麻酔中にしばしば投与されるが、それらはまた厄介な副作用をきたす可能性もある。クモ膜下ミダゾラムは、重大な副作用なしに効果的な術後鎮痛をもたらす。この前向き無作為化二重盲式試験は、待機的帝王切開を予定された妊娠高血圧症患者で、ブピバカインの補助としてのクモ膜下ミダゾラム vs ブピバカイン単味の鎮痛効果と安全性を比較するために計画された。

・妊娠高血圧症と診断され定期治療中で、帝王切開を予定されたた 60 人の患者を無作為に 2 群に分けた:対照群(BC 群、n=30)とミダゾラム群(BM、n=30)。両群とも 0.5% 高比重ブピバカイン 10 mg(2 mL)を投与された。BC 群は 0.4mL の蒸留水を、一方 BM 群は 0.4mL(2mg)のミダゾラムをクモ膜下に投与された。術後鎮痛持続時間、術後 24 時間の鎮痛剤必要量、知覚と運動ブロックの発現時間と持続時間、低血圧の発生率、昇圧薬の必要量、副作用を記録した。

・術後鎮痛はミダゾラム群の方が対照群と比較して有意に長かった(201.5分 vs 357.6 分)。知覚ブロックと運動ブロックの平均発現時間は、ミダゾラム群の方が対照群と比較して有意に速かった(P<0.01)。最大の知覚レベルと運動ブロックを達成するための平均時間も対照群と比較してミダゾラム群の方が有意に速かった(P<0.05)。低血圧の発生率は、ミダゾラム群で 6.6%、対照群で 36.6% であり、これは高度に有意であった。さらに、副作用のあった患者数は、ミダゾラム群の方が対照群と比較して有意に少なかった。

・クモ膜下ミダゾラム 2 mg は副作用なく、有意に長く効果的な術後鎮痛を提供する。

[!]:クモ膜下ミダゾラム 2mg で副作用が低減され、かつ鎮痛持続時間が延長すると。これは一度挑戦してみてもいいかも。

【出典】
Intrathecal Midazolam as an Adjuvant in Pregnancy-Induced Hypertensive Patients Undergoing an Elective Caesarean Section: A Clinical Comparative Study.
Anesth Pain Med. 2016 Jul 26;6(5):e38550. eCollection 2016 Oct.

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