ロボット胃切除後の回復の質に及ぼす深 vs 中等度の筋弛緩の効果

・深い筋弛緩が中等度の筋弛緩よりも良好な術後回復をもたらすかどうかは不明のままである。そこで、本研究で、著者らはロボット胃切除術を受ける患者の術後回復の質に深い筋弛緩と中等度の筋弛緩が及ぼす効果を比較することを目的とした。

・2 並行群による本前向き二重盲式単施設無作為化比較優位性試験で、待機的ロボット胃切除術を予定された 56 人の成人患者(年齢 19~80 歳)を無作為に中等度筋弛緩群か、または深い筋弛緩群に 1:1 の比率で割り当てた。深い、および中等度の筋弛緩群では、ロクロニウムの注入速度は、それぞれ PTC 1~2 か、または TOF 1~2 を維持するように調節された。主要評価項目は術後 1 日目の回復の質(QoR-40)スコアであった。副次評価項目は術後 2 日目の QoR-40 スコア、術中血行動態データ、術中呼吸データ、疼痛の視覚アナログスケールスコア、術後嘔気嘔吐、術後レスキュー鎮痛剤使用、術後レスキュー制吐剤使用の頻度であった。

・術後 1 日目と 2 日目の術後 QoR-40 スコアは 2 群間で同様であった。さらに、2 群は術中血行動態および呼吸データまたは術後疼痛、悪心嘔吐、ならびにレスキュー薬使用に差がなかった。

・著者らの調査結果は、ロボット胃切除術後の回復の質は、深い筋弛緩と中等度の筋弛緩とで同程度であることを示唆している。したがって、少なくとも肥満指数が正常な患者では、ロボット胃切除術中の深い筋弛緩は不要な可能性がある。

[!]:ロボット胃切除術では、深い筋弛緩は必要なさそうであると。

【出典】
Effects of deep vs moderate neuromuscular block on the quality of recovery after robotic gastrectomy.
Acta Anaesthesiol Scand. 2019 Mar;63(3):306-313. doi: 10.1111/aas.13271. Epub 2018 Oct 15.

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