小児におけるプロポフォール鎮静中の換気異常の検出における気管前聴診器の有用性

・補充酸素療法を受けている患者では、パルスオキシメトリー単独では換気異常の検出が有意に遅れることがあるため、カプノグラフィまたは聴診器による換気モニタリングが推奨されている。本研究の目的は、挿管されていない小児のプロポフォール鎮静中の有害な呼吸器症状を検出する際のパルスオキシメトリーとカプノグラフィとともに用いた気管前聴診器の診断性能を評価することであった。気管前聴診器を使用すると、有害な呼吸器症状の早期発見が容易になると著者らは仮定した。

・小児鎮静プログラムで処置に際して鎮静を受ける小児の前向き観察研究である。換気をモニターするために、鎮静看護師と担当者の裁量で、気管前聴診器、パルスオキシメトリおよび鼻カプノグラフィを装着した。

・2015 年 2 月から 2017 年 3 月までに、104 人の患者(平均記録時間、SD 8.3±5.3 分)を登録した。気管前聴診器は、有害症状を検出する第 1 のモニターで、患者の 64%(25/39)で検出できたのに対して、カプノグラフィーでは 18%(7/39)、パルスオキシメトリーでは 15%(6/39)であった。聴診は上気道閉塞の検出において最も成績が良かったが、カプノグラフィーとパルスオキシメトリーは低換気の検出において最もよく機能した。気管前聴診器、パルスオキシメトリ、カプノグラフィの真の換気異常を検出するための陽性適中率と 95%CI は、それぞれ 100%(90%- 100%)、18%(10%- 31%)、27%(18%-38%)であった。気管前聴診器、パルスオキシメトリー、およびカプノグラフィーの陰性適中率と 95%CI は、それぞれ 88%(82%- 92%)、68%(59%-75%)、70%(61%-78%)であった。限界は観察時間が短かったこと、呼吸モニターの使用が標準化されていないこと、聴診に集中しすぎたことである。

・カプノグラフィとパルスオキシメトリを併用した気管前聴診器は、最初にほとんどの鎮静関連有害事象を検出する。聴診は上気道閉塞の検出において最もよく機能したが、カプノグラフィーとパルスオキシメトリーは低換気の検出において最もよく機能した。

[!]:酸素飽和度、カプノメータよりも、聴診がもっとも換気異常を察知できるモニターであると。

【出典】
The utility of the pretracheal stethoscope in detecting ventilatory abnormalities during propofol sedation in children.
Paediatr Anaesth. 2019 Feb 23. doi: 10.1111/pan.13616. [Epub ahead of print]

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