トラネキサム酸静注は股関節骨折手術中に有効かつ安全か?無作為化比較試験の最新のメタ分析

トラネキサム酸4.png・股関節骨折手術中の静脈内(IV)トラネキサム酸(TXA)の有効性と安全性は依然として議論がある。このメタ分析は、輸血の必要性と出血量の減少、ならびに血栓溶解の危険性に関する安全性の点で、股関節骨折手術中の IV-TXA 投与の有効性を評価することを目的とした。

・PubMed、EMBASE、Web of Science、Cochrane Library Database を用いて、股関節骨折手術患者で IV-TXA の有効性と安全性に焦点を当てた無作為化比較試験(RCT)を系統的に検索した。主要評価項目は輸血必要性であった。副次評価項目には、全失血量(TBL)、深部静脈血栓症(DVT)、全血栓塞栓症事象(TTE)が含まれた。二値および連続データ評価項目に対するリスク比(RR)、リスク差(RD)、平均差(MD)は、メタ分析から決定した。Rev Man 5.3 を使用してデータを分析した。

・全体で 11 件の RCT が含まれた(合計被検者数 892 名)。IV-TXA は、輸血必要性[RR 0.60、95%信頼区間(CI)0.38~0.93、P=0.02]および TBL(MD 326.64ml、95%CI -462.23~ -191.06、P<0.00001)を対照群よりも有意に減少させた。IV-TXA は、DVT(RD 0.02、95%CI - 0.01~ 0.04、P=0.13)または TTE(RD 0.02、95%CI -0.01~0.05、P=0.12)のリスク増加を引き起こさなかった。

・利用可能なエビデンスは、IV-TXA が、DVT を含む TTE のリスクを有意に増加させることなく、股関節骨折手術中の TBL と輸血必要量を効果的に減少させることを示している。

[!]:股関節骨折手術においても、トラネキサム酸は副作用なく出血量と輸血必要性を低下させる。股関節・膝関節全置換術、脊椎手術、OPCAB を含む心臓手術、帝王切開に加えて、整形外科手術として股関節骨折手術でもトラネキサム酸を使用した方が良さそうですね。

【出典】
Is intravenous tranexamic acid effective and safe during hip fracture surgery? An updated meta-analysis of randomized controlled trials.
Arch Orthop Trauma Surg. 2019 Jan 14. doi: 10.1007/s00402-019-03118-6. [Epub ahead of print]

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Q:トラネキサム酸はどういった手術で使用するべきか?

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