挿管に適したチューブの深さを推定するための式

・固定に際してのの適切なチューブの深さの推定は、不注意による気管支内挿管や声帯からのカフの脱出を防ぐのに役立つ。妥当な推定式を確立する必要がある。頭部 X 線写真を用いて、上気道の解剖学的長さを口腔経路と鼻経路で測定し、患者の身長から推定式を確立することを試みた。

・口腔上気道を切歯先端から声帯まで測定した。経鼻上気道は鼻孔の先端から声帯まで測定した。経路をソフトウェアを用いて滑らかに追跡した。

・口腔上気道の長さは 13.2±0.8 cm であり、そして経鼻上気道は 16.1±0.9 cm であった。性差は見られなかった(p>0.05)。患者の身長と口腔および経鼻上気道の長さとの間の相関は、それぞれ 0.692 と 0.760 であった。著者らは、口腔上気道には式(height/10)- 3(cm)が、経鼻上気道には、式(height/10)+ 1(cm)が単純適合推定式であることを見出した。測定値からの推定値の平均誤差と標準偏差は、口腔領域で 0.50±0.66 cm、鼻腔領域で 0.39±0.63 cm であった。したがって、各製品の挿管マーカーの長さ(DM)を考慮して、経鼻挿管の場合は(height/10)+1+DM、経口挿管の場合は (height/10)-3+DM としてチューブ固定長を提案する。

・結論として、経口および経鼻挿管に対して(height/10)-3+DM と (height/10)+1+DM の推定式は、ほとんどの場合、ほぼ 1cm 以内の誤差である。

[!]:日本ではあまり一般的ではないかもしれないが、「モーガン公式: チューブの深さ=身長/10+5」(Morgan GA, Steward DJ. Linear airway dimensions in children: including those from cleft palate. Can Anaesth Soc J 1982; 29: 1-8.)によく似た結果といえよう。

【出典】
A Formula for Estimating the Appropriate Tube Depth for Intubation.
Anesth Prog. 2019 Spring;66(1):8-13. doi: 10.2344/anpr-65-04-04.

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