覚醒下ファイバー挿管時の鎮静に静脈内デキスメデトミジン+プロポフォール vs ケトフォルを比較

ketofol2.jpg・喉頭腫瘤による困難気道の管理は麻酔科医にとって大きな課題であり、覚醒下ファイバー挿管法(AFOI)が最適な手法となるであろう。本研究は、挿管条件、血行動態の安定性、患者と麻酔科医の満足度に関して、AFOI 中の鎮静に際してデキスメデトミジン+プロポフォールか、またはケトフォールの投与の効果を比較することを目的とした。

・喉頭腫瘤による困難気道で、AFOI が計画された年齢 18-60 歳、ASAーPS I-III の 80 人の成人患者が登録された。割り当て群に従って、デキスメデトミジン+プロポフォール(D 群;n=40)か、またはケトフォール(K 群;n=40)のいずれかによって、無作為に患者に鎮静剤を投与した。評価項目変数には、ラムゼイ鎮静スケール(RSS)≧3 に達するまでの時間、挿管時間、レスキュープロポフォールを必要とした患者数、内視鏡検査と挿管に対する耐性、血行動態パラメータ、患者と麻酔科医の満足度、副作用の発生が含まれた。

・D 群と比較して K 群の方が、RSS≧3 に達するまでの時間と挿管時間は有意に短く、レスキュープロポフォールを必要とした患者は少なかった(それぞれ P=0.000* と 0.035 *)。K 群の方が D 群よりも不快スコアが高く、内視鏡検査および挿管に対する良好な耐性が認められたが、統計的有意性は認められなかった(それぞれ P=0.132、0.137、0.211)。D 群の患者は負荷投与後から挿管後 5 分までの平均動脈圧(MAP)と心拍数(HR)が有意に低かった(P=0.000*)。2 群間で患者の満足度に有意差は見られず(P=0.687)、麻酔科医の満足度は D 群と比較して K 群の方が高かった(P=0.013*)。咳嗽スコアと好ましくない呼吸器系転帰の発生率は、2 群間で有意差はなかった(それぞれ P=0.611、0.348)。

・ケトフォールとデキスメデトミジン+プロポフォール併用は AFOI に適しており、満足のいくものであった。しかしながら、ケトフォールは、デキスメデトミジン+プロポフォールと比較した場合、鎮静開始が速く、挿管時間が短く、血行動態プロフィールが安定しており、麻酔科医の満足度が高いという点で有利であった。

[!]:どちらもプロポフォールが含まれているけど、それで覚醒下ファイバー挿管と呼べるだろうか? 日本でもケトフォールって使えるようになるのかな、それとも自分で調合すればよいのかな?。

【出典】
Comparison of Intravenous Dexmedetomidine-Propofol Versus Ketofol for Sedation During Awake Fiberoptic Intubation: A Prospective, Randomized Study.
Anesth Pain Med. 2019 Feb 26;9(1):e86442. doi: 10.5812/aapm.86442. eCollection 2019 Feb.

<関連記事>
覚醒下気管支ファイバー中の挿管条件に及ぼすデキスメデトミジンとフェンタニルの比較: 無作為二重盲式前

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック