挿管中の無呼吸酸素化の有効性:系統的レビューとメタ分析

・著者らは、緊急挿管中の無呼吸酸素化の有効性を評価するために系統的レビューとメタ分析を実施した。

・Ovid MEDLINE、Ovid EMBASE、Ovid CENTRAL、Scopus の各データベースで、2006 年から 2016 年 7 月までの無作為化比較試験と観察研究を、言語制限なしに検索した。灰色文献、clinicaltrials.gov、および記事の参考文献リストを手で検索した。無呼吸酸素化と標準的酸素化の症例間で初回挿管成功率、低酸素血症の発生率、挿管前後での最低 SpO2 を評価するために、ランダム効果モデルを用いたメタ分析を行った。

・合計 1,386 件の研究がスクリーニングされ、そのうち 77 件が全文レビューに選ばれた。定性分析には合計 14 件の研究が含まれ、8 件の研究(1,837 人の患者)が定量分析を受けた。8 件の研究(1,837 人の患者)のメタ分析では、無呼吸酸素化は低酸素血症の減少と関連していた(オッズ比[OR]0.66; 95%信頼区間[CI]0.52~0.84)が、重症低酸素血症(6 研究; 1,043 人の患者; OR 0.86; 95%CI 0.47~1.57)、または致死的低酸素血症(5 研究; 1,003 人の患者; OR 0.90; 95%CI 0.52~1.55)の減少とは関連していなかった。無呼吸酸素化は初回挿管成功率の増加(6 件の研究; 1,658 人の患者; OR 1.59; 95%CI 1.04~2.44)および挿管周囲最低 SpO2の増加(6 件の研究; 1,043 人の患者;加重平均差 2.2%; 95%CI 0.8%~3.6%))と関連していた。

・このメタ分析では、無呼吸酸素化は挿管周囲の酸素飽和度の増加、低酸素血症割合の減少、初回挿管成功率の増加と関連していた。

[!]:酸素化の改善によって、術者の心に余裕ができるために初回挿管成功率も上がるようだ。

【出典】
Effectiveness of Apneic Oxygenation During Intubation: A Systematic Review and Meta-Analysis
Ann Emerg Med. 2017 Oct;70(4):483-494.e11. doi: 10.1016/j.annemergmed.2017.05.001. Epub 2017 Jul 14.

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