非 ICU 患者における全身麻酔後の術後の酸素飽和度低下と徐呼吸:後向き評価

・酸素飽和度低下と徐呼吸として現れる呼吸抑制は、術後早期によく見られる。しかし、それは適切なモニタリングによって評価されていない。本研究の目的は、重度の合併症がなく大手術を受けていない非 ICU 患者で、全身麻酔後の酸素飽和度低下および徐呼吸の発生率と予測因子を同定することであった。

・抜管後少なくとも 8 時間、患者をパルスオキシメータおよび呼吸数センサを介して連続的な中央化監視システムに接続した。著者らは、酸素飽和度低下(10 秒超の SpO2<90%)と徐呼吸(2 分間超の呼吸数<8 回/分)の発生頻度と危険因子を評価した。

・本研究では 1064 人の成人患者の臨床データを後ろ向きに収集した。酸素飽和度低下と徐呼吸の発生率は、それぞれ 12.1% と 5.1% であった。ほとんどの酸素飽和度低下事例は酸素投与終了後に発生した。徐呼吸の最大発生率は手術後最初の 1 時間以内であり、時間とともに減少した。分析の結果、年齢(オッズ比[OR]1.04、95% 信頼区間[CI]1.03-1.06; p<0.001)、BMI(OR 1.12、95%CI 1.06-1.18; p<0.001)、現在の喫煙歴(OR 1.91)、95%CI 1.12~3.42;p=0.023)は、酸素飽和度低下の有意な危険因子であった。睡眠時無呼吸症候群(OR 4.23、95%CI 1.09-13.5; p=0.021)と術後オピオイド投与(OR 2.76、95%CI 1.44-5.20; p=0.002)は、有意に徐呼吸と関連していた。年齢(OR 1.04、95%CI 1.01-1.07; p=0.010)と術後オピオイド投与(OR 3.16、95%CI 1.22-7.87; p=0.019)は、酸素飽和度低下と徐呼吸の両方の発生と有意な関連を示した。

・本研究では、術後の酸素飽和度低下と徐呼吸の発生率と予測因子が示され、非 ICU 患者では術後少なくとも 8 時間の酸素飽和度と呼吸数のモニタリングの必要性が示唆されている。モニタリングシステムの使用は術後患者のための安全策を提供する可能性がある。

[!]:酸素飽和度低下の危険因子は、年齢、喫煙、BMI、徐呼吸の危険因子は、SAS と術後オピオイド投与。 酸素飽和度と徐呼吸の共通した危険因子は、高齢、オピオイド投与であると、経験的に分かっていたが・・・。持続モニタリングの必要性はどこまであるのかな。

【出典】
Postoperative desaturation and bradypnea after general anesthesia in non-ICU patients: a retrospective evaluation.
J Clin Monit Comput. 2019 Mar 2. doi: 10.1007/s10877-019-00293-0. [Epub ahead of print]

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