模擬的長時間喉頭鏡検査困難中の無呼吸酸素化:鼻プロング vs 鼻咽頭カテーテルの比較:無作為比較

・鼻プロング(NP)と鼻咽頭カテーテル(NC)を通した O2 吹送による無呼吸酸素化は有効であることが証明されている。著者らは、模擬的困難気道状況で、これら二つの手法の相対的有効性を比較するために本研究を行った。本研究の目的は、模擬的長時間喉頭鏡検査困難中の酸素飽和度≧95% の持続時間に及ぼす無呼吸酸素化の 2 種の手法(NP vs NC)の影響を評価することである。

・無作為化盲式試験を 56 名の成人患者で行った。挿管全身麻酔下に待機的外科手術を予定された、ASA-PS I/II に属する各群 28 名は、NP 群か、NC 群かのいずれかに無作為化された。呼気終末酸素濃度 90% の前酸素化後と導入後に、マスク換気できるかどうかチェックして、ロクロニウムで筋弛緩を得た。5L/分の酸素を用いた無呼吸酸素化は、NP か、または NC によって確立された。喉頭鏡検査の後、グレード 4 喉頭鏡検査をシミュレートするために喉頭鏡を引き抜き、この位置で、10 分間無呼吸時間(T1)の間 SpO2 を 95% 以上に維持するか、または SpO2<95% に低下するまで、どちらか早い方まで維持した。動脈血ガス分析を T1 終了時にに行った。χ二乗検定を使用して、酸素飽和度低下<95% までの時間を群間で比較した(P<0.05 を有意とした)。10 分間 T1 を維持した被検者で、動脈血ガス分析を群間で、独立サンプル t 検定を使用して比較した(P<0.05 を有意と見なした)。どの患者も試験から除外されなかった。

・NP 群では 9 人の患者で酸素飽和度が低下したのに対して、NC 群では誰も低下しなかった(P=0.001)。酸素飽和度が低下しなかった患者の動脈血ガス分析は、PO2、PCO2、pH に関して同程度であった。

・模擬的長時間喉頭鏡検査困難において、鼻咽頭カテーテルは、無呼吸時の安全な酸素化を維持する点で鼻プロングよりも優れた器具である。

[!]:鼻プロングと、鼻咽頭カテーテルを比べると、咽頭までカテーテルを挿入した方が無呼吸簡素化の効率は圧倒的に高いようだ。喉頭の大気側にある口腔内をどの程度 100% 酸素で満たせるかによって結果が異なってくるのだろう。

【出典】
Apneic Oxygenation during simulated prolonged difficult laryngoscopy: Comparison of nasal prongs versus nasopharyngeal catheter: A prospective randomized controlled study
Anesth Essays Res 2014;8:63-7

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