小児における喉頭鏡検査中の喉頭深部酸素吹送の使用:無作為化臨床試験

・全身麻酔導入中の小児では、短時間のヘモグロビン酸素飽和度低下がよく見られる。挿管中の酸素吹送は酸素飽和度低下を遅らせるという仮説を検証した。

・経鼻気管挿管を受ける年齢 1~17 歳の患者を登録し、3 群のうちの 1 群に無作為に割り付けた:標準直接喉頭鏡検査(DL)、Truview PCD ビデオ喉頭鏡(VLO2)か、側面に酸素カニューレを取り付けた標準喉頭鏡(DLO2)による喉頭鏡検査。主要評価項目は、SpO2 がベースラインから 1% 減少するまでの時間、および全体的な酸素飽和度低下の経過と時間に対する勾配であった。3 群すべてを相互にに比較した。

・457 人の患者からのデータが最終分析に利用可能であった:159(35%) 人のDL、145(32%) 人の DLO2、153(33%)人の VLO2。SpO2 のベースラインから 1% 低下するまでの時間と全体的な酸素飽和度低下率の双方で、VLO2 群と DLO2 群の両方が DL 群よりも優れていた(すべて P<0.001)。1% 酸素飽和度減少までの時間の 25 パーセンタイル(95%信頼区間)は、DL群で 30(24、39)秒、DLO2 群で 67(35、149)秒、VLO2 群で 75(37、122)秒であった。平均酸素飽和度低下勾配は、DL 群で 0.13(0.11、0.15)%/秒、DLO2 群で 0.04(0.02、0.06)%/秒、VLO2 群で 0.03(0.004、0.05)%/秒であった。SpO2 値の減少と BMI や年齢との間に相関は見あたらなかった。

・喉頭酸素吹送は 1% 酸素飽和度低下までの時間を延長させ、小児の喉頭鏡検査中の酸素飽和度低下の全体的な割合を減少させる。

[!]:Truview PCD ビデオ喉頭鏡には、酸素吹送できる専用チャンネルが付属している。本研究では、ブレード 0/1 では 2L/分で、ブレード 2/3 では 3L/分で吹送している。無呼吸中の喉頭展開しているときだけ、咽頭に酸素を吹送することができる。

【出典】
Use of deep laryngeal oxygen insufflation during laryngoscopy in children: a randomized clinical trial.
Br J Anaesth. 2016 Sep;117(3):350-7. doi: 10.1093/bja/aew186. Epub 2016 Jul 27.

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