Q:NAP4 とは何か?

A:英国において手術室、救急室、集中治療室での 1 年間の麻酔中に発生した合併症を報告し検討した、これまでに行われた気道管理の主要な合併症に関する最大の包括的かつ広範なレビュー研究である。

英国の麻酔科領域の大きな団体としては、王立麻酔科医協会(Royal college of Anaesthetists:RCoA)とイギリス・アイルランド麻酔科医協会( Association of. Anaesthetists of Great Britain and Ireland:AAGBI)の 2 つがあり、前者は、機関紙 British Journal of Anesthesia の発行や、専門医の認定などの役割を担っている。

英国では、RCoA の主導の基、患者にとって潜在的に深刻であり、患者と麻酔医にとって重要である、発生率の低い麻酔関連合併症を研究するために、国家監査プロジェクト(National Audit Project:NAP)が計画・実施されている。

NAP は「麻酔および手術中および手術後の患者の転帰および経験に潜在的に重大な影響を与える、国際的に重要な報告」である(Moppett、2013)。

このトピックに関する「光を照らす」ことに加えて、NAP には臨床診療および研究のための勧告が含まれている。NAPは、実際に改善を検討し、報告し、推進することを目的としている。

NAP は 2003 年から稼働しており、現在までに 6 つのプロジェクトが完了している。

NAP7:周術期心停止

NAP6:周術期アナフィラキシー

NAP5:イギリスとアイルランドの全身麻酔中の偶発的術中覚醒

NAP4:英国における気道管理の主な合併症

NAP3:英国における脊柱管ブロックの主な合併症

NAP2:死亡率と罹患率の検討会の場所

NAP1:コンサルタント麻酔医の監督の役割

NAP4 とは、「第 4 回国家監査プロジェクト」で、英国において手術室,救急室,集中治療室での 1 年間の麻酔中に発生した合併症を報告し検討しており、これまでに行われた気道管理の主要な合併症に関する最大の研究である。

2008 年 9 月から 2009 年 8 月までの間に、英国の 4 人の最高医療責任者全員によって承認された 1 年間の全国サービス評価により、データが収集された。症例はイギリス、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドのすべての NHS 病院から収集された。

NAP4 は、以下につながる気道合併症の最も重症の症例を調べている:死亡、脳障害、緊急外科的気道、ICU への入室(またはすでに ICU 入室中の場合は在室期間の延長)。

NAP4 はまた、麻酔科を調査して、英国で行われている全身麻酔の数と、これらの症例のの気道管理方法を特定した。NAP4 は、RCoA と共同プロジェクトパートナーである困難気道学会(Difficult Airway Society:DAS)によって資金提供されている。2011 年 3 月に NAP4 の調査結果の公開が開始された。

NAP4 の報告には、いくつかの論文があり、報告書は調査結果を提示し議論している。309 の病院が参加し、184 の報告が寄せられた。これらには、38 人の死亡と 18 人のその他の永久的障害の報告が含まれている。

新しい情報を特定し、これらの出来事から学ぶために、184 症例すべてが詳細に見直された。報告書は、患者の安全性を改善するために、気道管理の分野における国内、地域および個人の戦略および診療に影響を与えることを目的とした 168 の勧告を含んでいる。

「英国における気道管理の主な合併症」として、NAP4 の結果の論文が British Journal of Anesthesia に掲載されている。

ダウンロードパート1:麻酔

ダウンロードパート2:集中治療室と救急科

【出典】
National Audit Projects

NAP4: Major Complications of Airway Management in the United Kingdom

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