Ambu AuraGain ラリンジアルマスクによる盲目的挿管の成功率に及ぼす頸部伸展の効果

・声門上気道器具を介した気管挿管には、ファイバーガイドの使用をお勧めするが、盲目的に行うこともできる。声帯のファイバー視野は中立位よりも頚部伸展位の方が優れていたという以前の知見に基づいて、頚部伸展は中立位よりも Ambu AuraGain ラリンジアルマスクを介した盲目的挿管を容易にする可能性があると仮定した。

・全身麻酔を受ける患者を無作為に伸展群か、または中立群に割り当てた。麻酔導入後、AuraGain を中咽頭に留置し、続いて最大 2 回の試行で、割り当てられた頚部位置で AuraGain を介した盲目的挿管を行った。主要評価項目は、初回試行での AuraGain による盲目的挿管の成功である。

・スクリーニングされた成人患者 168 人のうち、124 人の患者が登録され、121 人の患者が最終分析に含まれた(伸展群、n=59、中立群、n=62)。初回試行での盲目挿管の成功率は、中立群よりも伸展群の方が有意に高かった(それぞれ 68% vs 47%;相対リスク[RR]、1.45; 95%信頼区間[CI]、1.05~ 1.99;p=0.02)。盲目的挿管の全体的な成功率も中立群よりも伸展群の方が有意に高かった(それぞれ 71% vs 50%; RR、1.42; 95%CI、1.06~1.92;P=0.02)。盲目的挿管が成功するのに必要な時間、抜管後 24 時間での嗄声、咳嗽、咽喉頭痛の発生率は、群間で差がなかった。

・頸部伸展は Ambu AuraGain ラリンジアルマスクを介した盲目的挿管を容易にするために使用できる。比較的高い失敗率を考慮すると、AuraGain による盲目的挿管は第一選択としてではなく、代替法として使用されるべきである。

[!]:Ambu AuraGain による盲目的挿管は、頸部伸展位の方が成功率が高い。そもそも成功率はあまり高くないので、第一選択とするべきではないと。AuraGain の「Gain」は、「Gastric access」と「Intubation capability」を意味しているのだそうだ。

【出典】
The effect of neck extension on success rate of blind intubation through AmbuR AuraGain? laryngeal mask: a randomized clinical trial.
Can J Anaesth. 2019 Mar 27. doi: 10.1007/s12630-019-01353-4. [Epub ahead of print]

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