集中治療室における気管挿管時の修正 Cormack‐Lehane スケールを用いた喉頭鏡視野の評価

・集中治療室での気管挿管は、挿管困難や合併症の発生率が高いことに関連している。これは直接喉頭鏡検査中の声門の視野が悪いことが原因である可能性がある。本研究の目的は、修正 Cormack-Lehane スケールを使用した喉頭鏡視野と、挿管困難および合併症の発生率との間に関係があるかどうかを判断することである。

・集中治療室で 45 ヵ月間にわたって直接喉頭鏡による気管挿管を受けた全ての患者が本研究に含まれた。全患者で、修正 Cormack-Lehane スケールを用いた喉頭鏡視野、ならびに技術的困難性(初回試行時の挿管数、術者が報告した困難性、Frova イントロデューサの必要性)、および合併症(低血圧、低酸素、食道挿管)発生率を評価した。

・合計 360 人の患者が含まれた。修正 Cormack-Lehane スケールの等級が 1 から 4 に増加したとき、初回挿管成功率の減少し(1:97%、2a:94%、2b:80%、3:60%、4:0%、p<0.001)、中程度および重度の挿管困難の発生率(1:2%, 2a:4%, 2b:36%, 3:77%, 4:100%、p<0.001)、ならびに、Frova ガイドの必要性(1:7%、2a:8%、2b:45%、3:60%、4:100%、p<0.001)は増加した。修正 Cormack-Lehane スケールの等級が 1 から 4 に増加すると、低酸素(飽和度<90%)(1:20%、2a:20%、2b:28%、3:47%、4:100%、p=0.0073)、ならびに低酸素症<80%(1:11%, 2a:10%, 2b:12%, 3:27%, 4:100%、p=0.00398)の発生率が増加した。低血圧の発生率と修正 Cormack-Lehane スケールの等級との間に関係は観察されなかった(p=ns)。

・集中治療室での気管挿管中に、修正 Cormack-Lehane スケールを用いた喉頭鏡検視野不良と挿管の技術的困難性との間に密接な関係が見いだされた。修正 Cormack-Lehane スケールでは、低酸素症の発生率と高い等級との間に関係が見出された。低血圧と修正 Cormack-Lehane スケールとの間に関係は見られなかった。

[!]:今更って感じだけど、ICU 領域での研究だから。直接喉頭鏡による喉頭視野と挿管困難性、そして挿管時の低酸素症は密接に関係している。

【出典】
Evaluation of the laryngoscopy view using the modified Cormack-Lehane scale during tracheal intubation in an intensive care unit. A prospective observational study.
Rev Esp Anestesiol Reanim. 2019 Mar 9. pii: S0034-9356(19)30024-6. doi: 10.1016/j.redar.2019.01.004. [Epub ahead of print]

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