術中低血圧は大腿骨頸部骨折手術後の術後急性腎障害の危険因子である:後ろ向き研究

・高齢患者の股関節骨折は、関連する合併症と死亡のために深刻な健康上の問題である。股関節部骨折後の急性腎障害は、合併症と死亡の有意な予後不良因子として知られているが、股関節部骨折後の急性腎障害の危険因子に関する文献は不十分である。本研究は大腿骨頸部骨折患者における急性腎障害の発生率と関連する危険因子を調査することを目的とした。

・2011 年 1 月から 2015 年 1 月までに大腿骨頸部骨折手術を受けた合計 248 人の患者を後ろ向きに分析した。急性腎障害は、「腎臓病:全体的なアウトカムを改善するためのガイドライン」に従って定義された。

・急性腎障害の発生率は 17.7%(n=44)であった。急性腎障害の危険因子には、真性糖尿病、既存の腎臓病、術前血中尿素窒素(BUN)、術前推定糸球体濾過量(eGFR)、術前ヘモグロビン(Hb)値、手術の種類、術後クレアチニンレベル、術中低血圧が含まれた(p<0.05)。交絡因子調整した後、術中低血圧は急性腎障害の唯一の独立危険因子であった(P=0.012)。

・急性腎障害は大腿骨頸部骨折の術後に頻繁に発生することがわかった。外科医は大腿骨頸部骨折患者の管理を計画する際に急性腎障害を認識し、術中低血圧の持続時間が急性腎障害の危険因子であると見なすべきである。

[!]:頸部骨折に限らず、術中低血圧の持続は、術後急性腎障害の危険因子だろう。

【出典】
Intraoperative hypotension is a risk factor for postoperative acute kidney injury after femoral neck fracture surgery: a retrospective study
BMC Musculoskeletal Disorders2019 20 : 131

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