術後咽喉頭痛に及ぼす高用量術中レミフェンタニルの影響:前向き無作為化研究

・全身麻酔に際しての気管挿管は術後咽喉頭痛(POST)を引き起こす。本研究は、全身麻酔後の患者における POST の発生率に及ぼす高用量レミフェンタニルの効果を評価することを目的としている。

・全身麻酔下で整形外科下肢手術を予定された 92 人の患者を無作為に 2 群のうちの 1群に割り当てた。高用量レミフェンタニル(HR)群(n=46)では、レミフェンタニルは 0.25μg/kg/分の速度で注入され、続いて臨床上の必要性にしたがって 0.05μg/kg/分増減した。低用量レミフェンタニル(LR)群(n=46)では、レミフェンタニルを 0.05μg/kg/分の速度で注入した。POST の発生率を術後 0、2、4、24 時間にモニターした。オピオイドに関する合併症を群間で比較した。

・POST の総発生率は、LR 群と比較して HR 群の方が高かった[33(72%) vs 18(39%)、P=0.022]。手術後 0、2、24 時間での POST の発生率は、LR 群と比較して HR 群の方が高かった(それぞれ P<0.001、P=0.001、P=0.001)。術後悪心嘔吐、眠気、頭痛の発生率は、群間で同様であった。術後シバリングの発生率は、LR 群よりも HR 群の方が高かった[10(22%) vs 2(4%)、差 17%、95%CI 2%-33%、P=0.027]。

・比較的大量の術中レミフェンタニルは、全身麻酔下の整形外科手術の患者の POST の発生率を増加させた。

[!]:高用量レミフェンタニルは、術後痛覚過敏を誘発するのと同じメカニズムなんだろうな。何事もすべからく「過ぎたるは猶及ばざるが如し」である。

【出典】
The influence of high-dose intraoperative remifentanil on postoperative sore throat: a prospective randomized study: A CONSORT compliant article.
Medicine (Baltimore). 2018 Dec;97(50):e13510. doi: 10.1097/MD.0000000000013510.

<関連記事>
術後シバリングの発生率をレミフェンタニルと他のオピオイドとで比較:メタアナリシス

術後のシバリングと高用量レミフェンニルに起因する痛覚過敏の相互作用

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 4

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック