ロクロニウム単回ボーラス投与後の術後回復の質に及ぼすスガマデクス vs ネオスチグミンの筋弛緩拮抗

スガマデクス2.png・研究目的は、全身麻酔下の毛様体偏平部硝子体切除術(PPV)にロクロニウムを単回ボーラス投与した後の術後回復の質に及ぼす、スガマデクスまたはネオスチグミンによる筋弛緩の拮抗の影響を評価することであった。

・本研究は、2017 年 2 月から 7 月まで大学教育病院で実施された、全身麻酔下に PPV を受ける予定の、ASA-PS I/II の合計 84 人の患者を対象とした前向き二重盲式無作為化比較試験である。患者は、無作為にネオスチグミン(N 群、n=44)か、またはスガマデクス(S 群、n=40)群に割り当てられた。患者用に 3ml の試験薬を調製した。N 群患者に対しては、ネオスチグミンメチルサルフェート(1mg)とグリコピロレート(0.2mg)の溶液を調製し、一方、S 群患者に対しては、スガマデクスナトリウム(2mg/kg)と生食の溶液を調製した。主要評価項目は、全身麻酔下に PPV を受けた患者の生理学的領域の回復率に及ぼす、ネオスチグミンと比較したスガマデクスの効果であった。手術 15 分後と 40 分後、術後 1 日目に術後回復の質スケールを使用して回復の質を評価した。

・生理的領域における回復率は手術後 15 分で S 群の方が高かった(P=0.020)。全体的な認知回復領域に有意差はなかったが、S 群患者の方が逆順の数を多く思い出すことができた。ただし、他のスケールのドメインでは、群間に有意差はなかった。

・全身麻酔下に PPV を受ける患者におけるロクロニウムの単回ボーラス投与後、スガマデクスの使用はネオスチグミンと比較して、術後早期の生理的回復の質を高める可能性がある。

[!]:術後早期の短時間の質の回復ために高額な薬品を使用する意義がどれくらいあるのか疑問だけど。

【出典】
Influence of reversal of neuromuscular blockade with sugammadex or neostigmine on postoperative quality of recovery following a single bolus dose of rocuronium: A prospective, randomized, double-blinded, controlled study.
J Clin Anesth. 2019 Mar 30;57:97-102. doi: 10.1016/j.jclinane.2019.02.014. [Epub ahead of print]

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