全膝関節再置換術に及ぼす全身麻酔 vs 脊椎麻酔:合併症率は異なるか?

・初回人工膝関節全置換術(TKA)と TKA 再置換の両実施頻度が増加している。初回関節形成術患者からのデータは、全身麻酔と比較した場合、脊椎麻酔の使用によるリスク低減を示唆している。しかしながら、膝関節再置換術患者において、同様の関係は検討されていない。

・これは米国外科学会手術の質改善データベースを用いた後ろ向きコホート研究である。脊椎麻酔か、または全身麻酔のいずれかで、TKA の再置換術を受ける患者をデータベースから同定した。ベースライン特性が比較され、そして最終的に患者は Coarsened Exact Matching (CEM:大まかな属性で厳密なマッチングをする方法)を用いてマッチングされた。次に、ベースライン患者と手術の特徴を調整した一致コホートに対して多変量解析を行った。このモデルは、合併症の発生率、手術時間、在院日数、再入院率差を見るために使用された。

・全身麻酔下 TKA の再置換術を受けた患者では、ベースラインの患者特性を調整した後でも、術後合併症のリスクが高まった。具体的には、以下の発症率が有意に増加した:予定外の再入院(OR=1.43、95% 信頼区間[CI]=1.18~1.72、P<0.001)、自宅外退院(OR=1.60、95%CI = 1.46-1.76)、P<0.001)、輸血(OR=1.63、95% CI=1.41~1.88, P< 0.001)、深部手術部位感染(OR=1.43, 95% CI=1.01~2.03, P=.043)、在院期間の延長(OR=1.22、95%CI = 1.11~1.34、P<0.001)。全身麻酔はさらに手術時間の延長と関連していた。

・全身麻酔は、TKA 再置換術を受ける患者における術後合併症のリスク増加と関連している。本研究は本質的に後ろ向き的であり、因果関係を決定的に調査することはできないが、結果は脊椎麻酔が TKA 再置換術患者における全身麻酔よりも優先されべきることを示唆している。

[!]:TKA に対する麻酔は、全身麻酔よりも脊椎麻酔の方が合併症が少ないと。

【出典】
General vs Spinal Anesthesia for Revision Total Knee Arthroplasty: Do Complication Rates Differ?
J Arthroplasty. 2019 Mar 28. pii: S0883-5403(19)30304-3. doi: 10.1016/j.arth.2019.03.048. [Epub ahead of print]

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